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「普通」を演じていた頃
笑いも泣きも怒りもしない、大人しい子。
私はそんな子をずっと演じていました 。
そのせいか、演じていた性格はいつの間にか私自身に定着していき、それが “ 私の中の本当の自分 ” になっていました。
「あんたはほんと何考えてるのかよく分からない。」
なんて、親にまでもこんなことばかり言われていました。
当時の私自身も、何をするのが正解か、きっと分からなかったのだと思います。
だから、偽るしかなかった。偽るのがいちばん正しいのだと、思ったのでしょう。
家では「石像のように静か」なんて言われてばかりでしたが、学校ではそんなこと言われたことありませんでした。
人間には 、 表の顔と裏の顔が存在します。
家では裏の顔が出て、親にもさっきのようなことばかり言われてたけど、学校では元気に明るく振る舞いました。
私とは違って家庭が荒れてるから辛い。
なんていう子もいました。私の家は荒れてた訳では無かった。
だから、その子の分まで明るく振る舞いました。
わざと馬鹿みたいなことをしてみたり、悪いことをしてみたり。
内心は何も思ってません。
私も笑ってた。って言う訳ではなく、ただ騒がしくしていただけです。
当時の同級生からは「真剣にふざけてるやつ」とか「真顔な割にはふざける」とか言われるくらい笑ってなかったらしいです笑
そんなこんなで外でエネルギーを使うもんですから、家ではその何倍も静かでした。
表と裏、その繰り返しばかりしてきっと精神的な疲れもあったのでしょう。
夢遊病が治ることはありませんでした。
人間誰しも表と裏はあると思います。 だから、いいんです。多少猫かぶったって。
私だって未だに猫被ります。
八方美人が悪いなんて私は思いません。寧ろ、人によって態度を変える方が素敵だと思います。
その人に合わせて、性格とかを変えようとしてるって素敵だと思いますから。
だから、気にしなくていいんです。
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