trk僧侶
※かわいそう※notセンシティブ※モブ要素無い※
※超絶シリアス※
trk「……」
mb「」
勇者パーティ御一行。
世の中が魔王軍の支配下に飲み込まれる手前、この混沌を覆そうと動いた者が4人。
剣豪、魔法使い、僧侶、格闘家。
名の知れた戦士達が集い、民衆は期待に胸を膨らました。
僧侶trkはパーティの傷を癒すのが役割だった。
ただ、自分の傷は癒えなかった。
魔王城での最終決戦。
パーティの攻撃は魔族にかすり傷を負わせる程度のものだった。確実に力不足だった。
思えばみな、17歳と若く、経験などこれっぽっちも積んでなかった。それだけ
そこら辺にいる魔族とは桁違いの強さ。
僧侶は次々と出来る仲間の傷を癒すのにも限界が来ていた。
しばらく戦い、魔王に倒されるくらいならと、自ら命を絶った魔法使い。
最後に命乞いをし、無惨に散った格闘家。
致命傷での出血ショックで息絶えた剣豪。
目の前の光景に涙が止まらなかった。
ましてや、剣豪の傷は自分が癒さなくてはならなかったのだから。
決して癒える事の無い腹の傷を見下ろし、また涙が溢れた。
残された僧侶trk。自身も既にボロボロだった。
止まらない血に死への焦りがみえた。
trk「もー、さいあくだ…お腹痛いな……そろそろか。」
苦しいのにとどめを刺さず傍観している魔王に腹が立ってきた。
しぬのが望みだった。
trk「ごめんみんなぁ、おれダメだったわw」
スンスンと止まらない涙と独り言。
家族よりも先に想った、故郷の友達ら。
絶対に帰るって約束したのに、なんでこうなるんだ?ホントに最悪だ。みんな、病まないでほしいな
暗くなる視界の中、脳裏にうかんだのは最後まであいつらだった。
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