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北欧の冬は寒い___。
すー っ と息を吐く、息が凍ってしまうのではないかというほどに寒い日だった。厚い手袋をして、ポケットに突っ込みながら歩く僕を見て、君は「あはは っ笑、寒いよね ~ !」と笑い、僕にマフラーを渡してくれた。少し黙ってから「…ありがと 。」と言うと君は照れくさそうな僕を見て小悪魔のような、そんな可愛らしい笑顔を見せた。
「ここここの冬はそっちそっちと比べて寒いんだから、ちゃんと着込んでこないと。凍え死んでも知らないよ っ !」
__僕はこの時の、まるで雪の妖精のような、美しく可憐な君の笑った顔と、ぱっ と吹雪の中で消えてしまいそうなくらいに儚い君の横顔に、いつからか”恋情”のようなものを抱いてしまったんだ。
🇫🇮「寒いから、お店にでも入ろうか。あったかい珈琲でも飲みに行こうよ っ!」
と行きつけの喫茶店を指さして、僕の手を取ってそう言った。
🇸🇪「もう…走らなくたっていいじゃんか…笑」
本当は自分も満更でもないくせに…。フィンの手を握って、喫茶店へ向かった。
___
外観はいかにもレトロ感が溢れており、木材でできた壁がいい雰囲気を醸し出していた。
〉〉〉カランカラ~ン
🇫🇮「Hyvää päivää!!」
🇸🇪「God dag…」
店員『moi ! いらっしゃい、 いつもの席だよね ごゆっくり ~ !』
🇫🇮「じゃ 、スー。こっち」
🇸🇪「ん、!」
窓際で外の景色がよく見える、眼の前に暖炉があって暖かい席。「此奴毎回この席占領してるのか…ずるいやつめ」と思いながらも座り心地の良いソファに腰掛けた。
🇫🇮「僕ホットコーヒーで、スーもそれでいいよね?あ!あとシナモンロール!スー好きだもんね っ!二個ください~。」
🇸🇪「ふふ っ…笑」
店員『はいよ ~ !』
「可愛いなぁ…」とこぼしそうになったがなんとか抑えて、調理場の方から香るシナモンのいい匂いを感じながら、ほっと息をついた。
🇫🇮「……スー 。あ、あのさ…?」
無言でシナモンロールを食べ進めていると少し真剣な顔で、俺をじっと見つめた。…なんだろうか、?
🇫🇮「今日は…その…、真剣な話っていうか…相談というか…」
_よく見るとフィンの頬は赤く染まっていて、恥ずかしそうに目を逸らしていた。
え…__もしかして..?少しだけ淡い恋心に期待を抱いた。いや、そんな理想論、叶うわけはない..か。虫が良すぎる。いやでも…ずっと、一緒にいたんだし…、頭の中で大会議が開きながらも、とりあえずフィンの話を聞こう、それから考えよう、と自分に言い聞かせた。
🇸🇪「_えと、話って…どうしたの?」
恐る恐る聞くと、フィンはさらに顔を赤くして
🇫🇮「その…あの、..っす、好きな人に…どうやって告白すればいいのかな…って…//」
ふむふむ成程
好きな人…
好きな….
🇸🇪「へぁっ?」
実に自分が考えていたことと同じようなセリフが飛んできて、僕の頭の中は混乱状態に陥った。ま…まさか、本当に好きな人の話とはっ…、でも、そんな期待を跳ね返すように
🇫🇮「エストニアって…知ってるでしょ?その…好き..でさ..//でもでも っ 告白なんてっていうか恋愛とか初めてでよくわかんないしっ…!スーになら相談できるかなって思ってさ…、」
🇸🇪「___え。」
……え…?え?は…?
頭が真っ白になった。
エストニアが好き…?そんなの初耳…僕にそんな素振りをしたことも、みたこともない…。
______________嘘。….嘘…っそんなの……
知らない、…….。
….しばらく沈黙が続いた。何を返せばいいか、わからなかった
🇫🇮「….スー…?」
🇸🇪「っ…僕も恋愛とか無縁だからわっかんないな….はは…」
まずい、絶対引きつった顔をしてしまったきがする。やばい…どうしよう、どう話せば…
🇸🇪「ちょっと、お手洗いに行ってくる…っ!」
🇫🇮「?….ん、わかった」
無理に作り笑顔を作って、僕は席をあとにした。
……これは、天罰なのだろうか。神様は思ったよりも意地悪らしい。
🇸🇪「う“ッ…気持ち悪ぃ….」
ダメだ、早く戻らないと…フィンが心配する….。けど…。
🇸🇪「…ひどい顔してるなぁッ…..直さないと…」
なんだって僕に言うんだよ….。わざわざ僕に言わなくたっていいじゃん…。どうして…
____…..辛い。
結局あのあとは予定があると適当にはぐらかして帰ってしまった。フィンがわざわざ誘ってくれたのに…僕は….。でももうきっと、これから話す時間が減っていくんだ….ならもう…..
🇸🇪「これで、終わりにしよう…。」
フィンに会うのも、話すのも、全部ぜんぶ、忘れれば良い。…..そうしたら、辛くない…
暗い部屋の隅で、僕はそっと目を瞑った_______。