テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
すると、悦子が後ろから追いかけて来た。
「ノブオさん、待って。
どうしたの。
あんなに感情的になったノブオさん、初めて見たわ。」
悦子が心配そうに言うと、
「見てたのか・・・。
ごめんな。
ただ、ちょっと嫌なことを思い出して・・・。」
とノブオは暗い顔で言った。
「ノブオさん、何があったのか話して。
私でよければ悩みを聞くわ。」
悦子は優しく言った。
海辺のベンチに腰掛けると、ノブオは澄子との思い出を悦子に語った。
悦子は時折、「まあ。」とか「ひどい。」とか呟きながら、それを聞いていた。
ノブオは、誰かに弱い自分をさらけ出すのは初めてだった。
相手が悦子だからだと思った。
話し終わって、二人が別荘に帰ると、ジョニーはもういなかった。
「先に帰る」
と、ちゃぶ台に書き置きが置いてあった。
ノブオと悦子は顔を見合わせて、少し笑った。
422
286
#誰でも大歓迎
こむぎ@多忙/たまに書いてる
1,272