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どうもしむねです!

何気にこれも毎日投稿してて草w

それでは続きからどうぞ!




ほとけと付き合ってから退屈だった日常がかなり楽しくなっていた。

仕事を終わらせて早く帰ってほとけに癒されたい。

そんな幸せを毎日噛み締めていた。

すると、同僚のアニキが俺に声を掛ける。


黒「最近表情が明るくなったなまろ?」

青「ん?そうか?♪」

黒「何かええ事でもあったん?」

青「別に、なんでもないで?w」

黒「…そうなんか♪」

同僚のアニキでも、ほとけに内緒にしといて欲しいと言われたら内緒にしないとアカンと思った。

もっと自分に自信を持って欲しい。そう思うけどほとけは自己肯定感が全くなくて少し勿体ない気がした。


仕事が終わり、家に帰ろうとしていた時だった。

アニキが何やら誰かと連絡をしている。

黒「……よし♪」

プライベートの事やし顔を突っ込むのは良くねぇかなと思って俺はスルーする。

いつものようにアニキを飲みに誘おうとしてみた。


青「アニキ、今日飲みに行ける?」

黒「あ、今日は俺やる事があって行けそうにねぇやw」

青「そうなん?じゃあまた今度な♪」

黒「おう!」

めちゃくちゃいい笑顔で返事をするアニキは、どこか幸せそうな雰囲気が漂っていた。

俺も今日は早く帰ってほとけに会いたい。

そう思い!会社を出ていった。


家につくと、いつもの如くほとけが俺を出迎えてくれた。

青「ただいまほとけ」

水「おかえりなさい!♪」

俺はこの笑顔を見たいがために生きていると言っても過言では無い。仕事の疲れが一気にぶっ飛んでいく。

するとほとけが俺の手を取り…

水「僕が今日ご飯作ったの!食べて欲しい!♪」

いつもは2人で一緒に作るが、今日はほとけが作ってくれていた。

ほとけの手料理を食べれると思って、嬉しくて笑顔が零れてしまった。

青「ありがとう♪ありがたく頂くな♪」


それから数時間後

ご飯も食べ終わってたしほとけとイチャイチャしようとしていた。


水「イフくーん?スマホ鳴ってるよー?」

青「え、誰や?」

俺はスマホの画面を確認する。

知らない番号からの電話やった。

俺は不思議に思いながらも電話に出る。

…その電話は、警察からの電話だった。

何事かと思い、俺は警察に事情を聞く。

…俺は衝撃を受け過ぎて、膝から崩れ落ちた。

それをほとけが見ていて俺に駆け寄る。

水「だ、大丈夫イフくん…!?」

心配するほとけ。ホンマに優しくて好きだなぁって思うけど…今はそれどころではなかった。

警察に事情を聞いた後、俺はほとけに説明した。


青「…俺の友達がさっき事故に遭って意識不明の重体やってさ…」

水「えっ…!?」

青「今病院に運ばれて治療して貰っとるんやって…」

水「い、行ってあげなよ!友達のとこ…!」

青「…大丈夫や」

青「あの男がそんなすぐくたばる訳ないやろ♪」

青「それに、俺がいっても邪魔になんねん。多分誰かがもうアニキの傍に着いてくれてるんやと思う」

水「…そっか……」


冷静な振りをしていたが、俺は普通にめちゃくちゃ心配になっていた。

俺の憧れでもある存在だったから、事故に遭ったと聞いてかなりショックを受けていた。


それから1時間後

病院から連絡があり、アニキは無事に息を吹き返したらしく、手術も成功したと連絡が入った。

…しかし、事故による大きな後遺症が残ってしまっていた。

自分の名前を思い出せないほどの重度な記憶喪失を患ったという…

俺はまた更にショックを受けるが、ここで何もしない訳には行かないと思い、俺はアニキに記憶を失っていることを思い出させようと決心した。


翌日

仕事が終わりアニキが入院している病院へ向かう。

正直…アニキと会うのが少し怖かった。

俺のことも絶対忘れられているだろうから…アニキにとっては知らない人がお見舞いに来ることになる。

それでも俺は…アニキにまた記憶を取り戻して欲しい。そう思いアニキの病室の所へ向かう。

…すると、扉の前で誰かが立っていた。

派手なピンク髪の女がボーッとアニキの病室の前で突っ立っていた。

俺は不思議に思い、その人に声を掛ける。


青「…中に入らないんですか…?」


驚いた彼女は…逃げるかのようにその場から立ち去って行った。

アニキの関係者なんだろうか?目にはクマがあったように見えた。

気になりつつも、俺はアニキの病室に入った。


ベッドの上には、ボーッとしているアニキが座っていた。

いつものたくましい姿とは全く違うその姿を見て、俺は胸が苦しくなった。

俺はアニキに話しかける。


青「…アニキ」

少し驚いた顔で俺の顔を見る。

黒「……誰や…?」

やっぱり記憶喪失だから…俺の事も覚えていない。

青「俺はお前の同僚の猫宮イフやで」

黒「猫宮イフ…??」

青「せやで。俺はアンタに憧れてた1人でもあんねん」

黒「俺に…?」

もう本当に何もかも忘れてしまっているのは分かった。でもいざ対面すると…こんなに胸が痛くなるものとは思ってなかった。

青「…少しずつでええから」

青「色んな事思い出せるように頑張らへんか…?」

まずは自分が誰なのかを思い出して欲しい。それだけでも俺は安心する。

黒「…俺…記憶喪失になっとるんよな…?」

青「…あぁ」

黒「……お前が…俺の記憶を取り戻してくれるか…?」

青「…!もちろん…!」

青「俺が可能なかぎり思い出させてやるで…!」

記憶を失っていても…どこかにいつものたくましいアニキの姿が薄らと見えた。


青「まずは自分が誰なのかを思い出そうや♪」

黒「自分も分からへんねん……」


俺は毎日、仕事帰りや休みの日に話しかけに言った。

その都度、アニキはこんな事をしていた、これが好きだった、歌がめちゃくちゃ得意だった、俺が知っているアニキの情報を全て話した。

それでもアニキは記憶を取り戻すことが出来なかったが、俺は諦めなかった。

アニキが「もうええんやないか…?」という日もあったけど、俺はひたすらアニキに話し掛ける。

俺はアンタが好きやから…

アンタには幸せになって欲しいんや。

もし大切な事も忘れてしまっとるんなら思い出させたい。


そしてある日、アニキがこんな事をいいだす。

黒「…1つ、聞いてもええか?」

青「うん…?」

黒「…俺にはお前の他に…大切な人はいたか…?」

青「…分からへん…アニキの知り合いとか俺知らへんから…」

黒「…そうか」

黒「…ずっとさ、何か大事な事を忘れているような気がしてモヤモヤすんねんな」

青「え…?」

俺からしちゃ全部大事な事だと思うけど…アニキにとってそれがめちゃくちゃ大事な事となればそれも思い出させたくなる。

青「…それも思い出せるとええな」

するとアニキがスマホを取り出す。

黒「スマホとかに思い出せる情報とかあるんかなって思ったけど…ロックが掛かっててパスワードが分からへんのや」

青「あ…」

青「それや!」

黒「…?」

スマホのロックは業者に連絡して真っ当な理由であればパスワードは解除されるはず。

俺はアニキが使っているスマホの業者に連絡した。


しばらくして、アニキのスマホのロックは解除されたが、おかしなところがあった。


青「…?初期化されてる…?」

写真も連絡帳も何もかも無くなっていた。

事故が起きた時にバグでも起きたんだろうか?

いくらなんでも中身をいじらないと初期化はしないはず。

するとアニキがスマホ画面を覗き込み…

黒「…初期化されとんの…?」

青「あ…まあ、せやな…。なんでか分からへんけど」

黒「…………」

アニキが何か考え込む。

青「…?アニキ…?」


黒「…あッ!!」

青「!?」


久しぶりにアニキのデカい声を聞いたような気がする。

黒「思い出した…!!」

青「…え??思い出した??」

何を見て思い出したんだろうか??急に思い出すから俺は訳が分からないでいた。

黒「お前まろやんな!?ゴメンな〜忘れてもうて!」

青「い、いや…思い出せたのは良かったんやけど…」

青「何を見て思い出したんや…?」

黒「俺もよく分からへんけどさ…」

黒「スマホのロック画面を見てなぜか思い出せたんや…」

青「スマホ…??」

初期化されたスマホのロック画面はランダムで表示されるシステムになっている。

今映っているスマホのロック画面を見ると…


鮮やかなピンク色のロック画面だった。


続く。





多分次で番外編も終了します!!

見て頂きありがとうございました!


夢の中の君(🦁🍣♀)

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コメント

10

ユーザー

🦁くん…😭 なんで、ピンクで🤪くんを思い出すんだ…? なんか、あったとか…? あと、サムネの🍣ちゃんの目元が暗かったのは、クマができてたからなんですね…、 サムネに全てが入ってる… すごすぎます!!!😭

ユーザー

うっわ天才って自然と声に出るくらい天才でした!!(?

ユーザー

🦁くんが事故にあったって知って冷静ではいるけど内心もの凄く不安になってる🤪くんに追い打ちをかけるように🦁くんが記憶喪失だって知るの辛すぎるッ!!🤪くん🦁くんに思い出して欲しくて足繁く病院に通う姿がかっこいい✨🦁くんが思い出した時のスマホの画面が🍣ちゃんのピンク色なの素敵ッ!!けど、そんな🍣ちゃんのことはこの時には思い出せなかったの辛すぎるッ!!

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