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デートが終わって日曜日の夜 家族と水族館に行った時の写真をじっくりと見た そこには父、母、僕の3人普通の仲のいい家族の写真だった

「今日はもう寝よう」

彼女も疲れているからか連絡が来なかった

月曜日には何を話そうか…話のネタを考えているうちに唐突な睡魔に襲われた

〜第5章〜

「眠い…」

最近疲れているせいか寝ても寝ても寝足りない…老けた気分だ

「おっはよー♪みんな!」

今日も相変わらず彼女は元気だ 疲れを知らないのだろうか

「知鶴くんおはよ!この前は連絡出来なくてごめんね! いやーさすがに疲れちゃってずーっと寝てたよ〜」

「風香さんも疲れることあるんだね」

「失礼な!私だって疲れぐらいあるよ!一応JKだし?」

少し怒り気味な口調で言ってくる

「ふうかー星宮くんとなに話してるの?」

笠原さんが入ってきた まずい…

さすがに水族館に2人で行ったと聞いたら気まずくなるんじゃ…

「聞いてよ結菜!土曜日友達と水族館に行った話してて疲れてすぐ寝たって言ったら風香さんも疲れるんだねってさー!私だって人間なのに!!」

2人で水族館に行ったことは言わないでいてくれた…少し安心した 

てか彼女の地雷がわからなさすぎる…難しすぎるって…

「星宮くん 女子だって疲れるんだよー?」

呆れたような声で言わないで欲しいんだけども…

「あ!◯◯ちゃんおはよー!」

彼女はみんなに絶対1回はあいさつをしている 普通にすごいよな 見習わなければ…

「おはよー知鶴」

「おはよう翔也」

眠たそうな声で翔也も話かけてきた

「どうしたんだ?眠たそうにして」

「昨日彼女と寝落ち通話してたんだよ…いやーまさか3時までずっと話してるとは 楽しい時間はあっとゆーまだね〜」

そういえば翔也には彼女がいたんだった モテ男は違うな

「うげっ今日課題持って来るの忘れたー な

ぁ課題写させてくれない?」

「はいはいどーぞ」

「サンキュー知鶴♪」

いつの間にかまた下校の時間になっていた

「それじゃ帰ろ♪」

「うん」

今日は何を話そうか…

「ねぇ知鶴くん」

彼女にしては少し落ち着いたような口調で僕の名前を呼んだ どうしたのだろう

「どうしたの?」

「知鶴くんは私と仲良くしたいって思ってる? 」

「え…」

仲良く…か できるだけ仲良くしたいとは思っているそれ以上でもそれ以外でもない ただ2年も片思いしていたら仲良くよりも上の『恋人』にもなってみたいとはほんの少し思う

「もちろん仲良くしたい まだ付き合いは浅いけどね 」

そう言うと彼女は少し悲しげな表情を見せた 悲しげな表情をするのは珍しい 本当にどうしたのだろうか すると急にいつもの元気な表情に変わった

「そっかー!それは嬉しいなー♪知鶴くんって意外と素直だよね!」

「素直か…?」

「素直だよ!少なくとも最初の頃と比べたら全然正直!最初の頃なんて『あぁ うん そっか』ぐらいしか言わなかったし! 」

あの頃は本当に彼女に盲目になっていたから 話かけられてびっくりしていたんだろう 今は話せるくらいには良くなったけど

「それはごめん」

「ぜっんぜーん気にしてないよ!それに今こうやってちゃんと話せてるし!てことはちょっと前まで人見知りだったってこと?てか中学時代の知鶴くん見てみたーい!!」

話がだんだん進んでいく…彼女のマシンガントーク力に飲み込まれそうだ…

「中学の頃かー」

前のデートの時から思っていたけれど高校に入る前の記憶が思い出せない 入試のテスト勉強をとにかくやったなーぐらいしか覚えていない

帰ったらアルバムを見てみようかな…

「風香さんが中学の時はどんな感じだったの?」

「私?私はねー今と変わらないかなーあーでも中学の時の方が大人しかったかも?中学の時はねー色んなことがあったんだー!まずねー…」

ここから彼女の中学エピソードを長々聞かされていた 少しだけ中学の霜月風香を見てみたいような気がした

いつものようにまたねとだけ言って少し歩いて家に帰る 

アルバム…あったっけな…



記憶喪失の君に恋した16年

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