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すとぷりBL さところ注意⚠️
地雷さん回れ右 見るのは自己責任
⚠️ご本人様には関係ありません
両片想い設定
(さとみ視点)
バタン、と勢いよく閉まった楽屋のドアを見つめたまま、俺の手は空中で止まっていた。
「送ってく」……そう言おうとした言葉は、夜の静寂に溶けて消える。
「……なんだよ、あいつ」
最近のころんは、どこかおかしい。
目が合えばすぐに逸らすし、さっきみたいに、触れた瞬間に逃げるように帰ってしまうこともある。
嫌われたのか? それとも、俺が何か無意識に傷つけるようなことを言ったか?
胸の奥が、苛立ちとも不安ともつかない感情でザワつく。
あいつの笑顔が見れないだけで、世界から色が消えたみたいに退屈だ。
「相棒」なんて言葉じゃ足りない。俺はもっと、あいつの深い場所に触れたいと思ってるのに。
「……あー、クソ。動かねーと気が済まねぇ」
気づけば俺は、上着を掴んで夜の街に飛び出していた。
向かう先は一つ。あいつの家だ。
(ころん視点)
翌朝。昨日の自分の態度を思い出して、僕はベッドの中で頭を抱えていた。
「あんな逃げ方したら、変に思われたよね……」
重い体を引きずってリビングへ向かおうとした時、突然、インターホンが鳴った。
モニターを確認して、僕は息が止まりそうになる。
そこには、少し顔を険しくして、鼻先を赤くしたさとみくんが立っていた。
「……さとみくん!? なんで、ここに」
「……開けろ。お前、昨日なんであんな急に帰ったんだよ」
ドア越しに聞こえる低い声。
動揺で震える手で鍵を開けると、冷たい空気と一緒に、さとみくんの体温がすぐ近くに迫ってきた。