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今日は久しぶりに彼女であるミオちゃんがうちに来る。
わたしが配信があるからと言って配信が終わり次第、連絡する形になった。
夜23時ごろ、思ったより遅くなったけど、
約束通りミオちゃんに連絡すると、
すぐに行く、と連絡が返ってきた。
わたしの事だいすきだな、なんて微笑ましく思っていたが、ほんとにすぐにきたのでさすがに愛しいよりも驚きが勝った。
チャイムがなり、玄関を開けるとミオちゃんがいたのだが、なんだか匂いがおかしい。
お酒、の匂いのような気がする。
でもミオちゃん、普段は全くと言っていいほど飲まないのでお酒じゃないんじゃないか、香水や柔軟剤を変えただけなんじゃないか、だったら失礼だよな、と思い迎え入れた瞬間は何も聞かないことにした。
しかしそんな考えは一瞬で否定された。
様子がおかしい。
「ルイ〜〜」
部屋にいれるとすぐにソファーに倒れるように寝転んだ。
いつもなら、絶対にそんなことしない。
「ミオちゃん、おさけのんだ?」
「んえ、なんでわかったの〜?」
「やっぱり?よくここまでこれたね」
「でしょ〜〜」
褒められたことがよほど嬉しかったのか、こちらに頭をぐりぐり押し付けてくる。
ミオちゃんもだいぶ酔ってるみたいだし、
先にお風呂に入ろうとミオちゃんに声をかけた。
「ミオちゃん、わたしお風呂はいってくるから少し待っててね、ごめんね、せっかく来てもらったのに」
「はーーい全然大丈夫だよ」
意外と快く快諾してくれたので急ぎ目にお風呂に入る。
少ししてドライヤーまで終わらせ、ミオちゃんのいる部屋に戻るとミオちゃんが泣いているようだった。
「あ、ルイ〜〜〜」
目には涙を浮ばせながらこちらに走ってくる。
「ミオちゃん?どうしたの」
「ルイがいなかったから、ウチのこと嫌いになっちゃったかと思ったよ…」
「言ったでしょ、お風呂にいくねって」
「きいてないもん!!!」
「そっか、ごめんね、寂しい思いさせて」
「ほんとだよ!!!!!!許してあげるからウチの好きなところ言って?」
…ミオちゃんってお酒入るとめんどくさいな
「そーゆーめんどくいところもすきだよ」
「えーいまめんどくさいって言った?!ウチめんどくさいのー?」
「あーごめんね、めんどくさくないね」
「でしょーもう…」
ミオちゃんの頭をなでて泣き止むのを待った。
でもお酒が入り情緒が安定してないミオちゃんは泣き止むどころかヒートアップしていくだけだった。
「ねえるい、ウチだけ?」
「え、どうしたのミオちゃん」
「すきだけがすきなの?ほんとに?」
「ミオちゃんだけがだいすきだよ」
「ほんとにほんと?じゃあうち以外と喋っただめだよ?」
「それはむりだよ、ホロメンたちと話していかないとなにもできないよ」
「だめだよ」
「愛してるのはミオちゃんだけだよ」
「愛してるのはウチだけなの?…じゃあいいよ」
「んーいい子だねえ、結婚しようねえ」
酔うととんでもなくめんどくさくなるけど、
一生このめんどくさいミオちゃんを見ていたいな、と強く思えた夜になった。