この作品は我々だ様のお名前をお借りした、二次創作です
ご本人様には一切関係ありません
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(shpci 微R18)
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「ワイ好きな人いるので、すみません」
学年1可愛い子に呼び出された彼は、そう言い、彼女の事を振っていた
その言葉で俺の恋は終わった
ずっと好きだった
男に恋愛感情を抱いてるなんておかしいと思う
けど、もしかしたら…
振り向いてくれるんじゃないかと淡い期待を抱いていた
けど違った
学年1可愛いあの子が振られた
俺がアイツの心に留まる隙なんてなかったんだ
そう思うと涙が溢れ、止まらなかった
「チーノ〜!今日もワイんちでゲームせん?」
「あ…ショッピ…ん、ええで!」
俺たちは幼馴染だ
家が隣で、幼稚園、小中、そして現在高校生になった今でも仲が良い
何かの縁なのか、クラスはずっと一緒で、よくお互いの家でゲームをしたり、自由に過ごしている
無理に気を使う必要もない
その空気感が大好きなのだ
しかし脳裏に先程見た出来事がちらつく
ショッピに用があり、探していたところで、あの場面に出くわした
学年一可愛いと騒がれていた女の子が、ショッピに想いを伝えているところを
聞き耳を立ててしまわなければ良かった
そうしたらこんな胸が苦しいことにもならなかったのに
正直この状態で行くのは辛い
しかし折角好きな人が誘ってくれたのだ
行かないという選択肢はなかった
「うわっ!なんかチーノゲームだんだん上手くなってない?」
「ショッピにボコされるのは癪だから練習してるんですぅー!いつかお前のことボコッてやるからな!」
「俺がチーノにボコられる日なんて絶対こんわ笑」
「なんやとー?!笑」
この時間だけはショッピを独り占め出来る
俺だけの特権
でもお前には、
胸が痛い
苦しくて、今にも張り裂けそうだった
「なぁショッピ」
「んー?何?」
「好きな人おるん?」
聞いてしまった
傷つくと分かっているのに
どんな人がショッピを惹かれさせたのか、
どうしても気になってしまった
「えー?何急にwんーまぁおるよ」
「…どんな人なん?」
「え、?ん〜めちゃめちゃ可愛い
カッコイイとこもあって、一緒におって落ち着く」
「そんで…重いかも知れんけど、一生一緒におりたいなって人」
恥ずかしそうにショッピはそう答える
いつものポーカーフェイスはどこにいったのだろうと思うくらい
あぁ聞かなきゃ良かった
今にも涙が溢れ、零れ落ちそうだった
「…ノ…ーノ… ? チーノ!」
「!? ん!?何?ごめん、ボーッとしとった笑」
「しっかりせぇよ笑…チーノは?あんま俺らこういう話したことなかったもんな」
「お、俺!?」
「なんでワイだけ話さあかんねん笑でもチーノっておらなさそうやけどなぁ笑」
おるよ…
俺はずっとずっと前からお前のことが
「…おるよ…」
「え?おるん…?」
「そんなに驚く?笑」
「…いや…意外やなって思っただけ
どういう人なん?」
ショッピ、お前なんだよ
なんて伝えられたら、どんなに良い事か
「…言葉じゃ言い表せないくらい大好きな人」
「…へぇ…ぞっこんなんやな」
「うん。ほんまに大好き」
その言葉をお前に伝えられないのがもどかしい
あ、やばい涙でそう
「俺!ちょっとトイレ行ってくる!!」
「あ、うん 行ってら」
…チーノに好きな人がおったなんてな
ワイの方がずっとずっとチーノのこと愛しとるのに
どす黒い感情でいっぱいになる
気づいた時には好きになっていた
男同士だろうが関係無い
絶対にチーノを振り向かせる為に、沢山努力をした
少しでも好きになって貰えるように、暇さえあれば遊びに誘ったりしてたのに
「言葉じゃ言い表せないくらい大好き」
さっきのチーノの言葉がナイフのように刺さる
ぞっこんやん
勝ち目ないやん
いや違う
どんな汚い手を使ってでも俺はお前を手に入れる
机の奥底にしまってあった媚薬と睡眠薬
遊び半分でポチッた奴だったけど、まさか今日使うことになるとは
正直こんなのを使ってチーノを堕としたくない
けどワイにはもうこれしか方法がない
早く、チーノの恋が叶わないうちに
幸いチーノは今トイレに行っている
ワイはチーノのお茶にそれを入れた
グスッ…
「涙止まらへんなぁ」
一生一緒におりたい人なんて言われたらもう諦めるしかないやん
諦めたいのに諦められない
こんな辛い恋なんて早く終えてしまいたいのに
「戻るか 折角のショッピとの時間無駄にしたらだめやろ」
洗面所をお借りして、顔を洗う
鏡を見ると目は少し赤くなっていた
「ははっ…明日目腫れるやろうな」
「ただいまぁ」
「おかえりちーの 次このゲームやらん?」
「…おーいいね!やろやろ 」
と伝えたものの泣いたせいか喉が渇いた
「…その前にお茶飲んでもええ?」
「どーぞどーぞ」
お茶が喉を通ると、少しばかり違和感を感じた。
なんか…甘い…?
まぁ、気にせんくてええか
「よし!やろ!!」
「…ん笑」
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