スっと明らかにしていない内容を急に入れて悪かった。作者は忘れている事に全然気づかなかったのだ。今回は、ここでもう一つ明らかにさせよう。雫というのは涙を表現している。最初の雫というのは生まれて泣いた時に出る涙、雫の欠片というのは、まだこの時点ではつらくはなっていないという意味。勘の良い人は分かるよね…?(すみません、煽っている訳ではありません…)次章から主人公、䖇隴 囔酈の様子が更におかしくなりますので、少し苦しむ方も居らっしゃると思います。そこはご承知の上、拝読なさるかご自身でお決めになってください。
3.雫の発現 ~暗晦の始まり~僕は雫を垂らした。中一の三学期、幼馴染と言っても過言では無い、あのリア友(女子)との連絡が途絶えたのだ…事の発端はそのリア友に問題を出したことから始まった。「僕の好きな人、分かる…?」最近何故かそのような話題が出ていて、僕はそのリア友の誕生日の日に家に行き話したのだった。「分からないから教えて~!」彼女は答える。そして僕は名前を口にすることすら恥ずかしく、少し他方を向いて彼女に向かって指を指した。少し嫌な予感がしていたが、好奇心旺盛だった当時は、そんな事はどうでも良かった。少し間が開き、「時間だから帰るね…?」と言い僕は帰った。その日から、彼女からの連絡が音信不通になってしまったのである。二年後の中三の頃、カラオケによく行っていた三人組グループで間違って喋ってしまった。僕はリア友(女子)とはもう仲良くなれないと思っていたのだ。しかし、僕のメッセージに対し、何故か返事をくれた。とても嬉しかった。その日からまた仲が戻っていき、ついには遊園地へ行く計画をした。だが、当時、世界中でとあるウイルスが流行し始めていた。それで、「どうせ行けないのかな…」とか、「もう、○にたいな…」と思うようになり、リア友二人が慰めてくれていた。高校受験が迫る中、僕は勉強どころか、志願校すら決めていなかった。そこで三学期頃になり、大急ぎで決めるために入試説明会へ行った。最終的に、僕は二択を迫られた。一方は、生徒の殆どが発達障害者の私立高校。もう一方は、とても自由で、人気が高く、仲の良いリア友二人も受ける予定の市立高校。僕は悩みに悩んで、市立高校を選んだ。そして入試直後の話である。僕は全く勉強もせずに受けた入試試験が意外と簡単で少し浮かれ過ぎていた。そして、リア友(男子)に「リア友(女子)、今日も可愛かった!」とメールで送った。そのつもりだった。後々送ったメールを確認してみると、なんとそれはリア友(男子)ではなく、リア友(女子)に送られていることに気付いた。ただ、それはEメールだったので取り消すことは出来ない。僕は必死に誤解を解くような説明をするため、何度も彼女にEメールを送った。無我夢中で送っていたため、それが迷惑になるとも考えられなかった。後々、その件と病んでいる件について「整理が出来ない。」と話され、遂には「一旦距離を置きたい。」と言われた。受験後、担任の先生に相談したら、「男なんだからカッコいい大人になるためにも、一旦距離を置いてあげなよ。」と言われた。僕は既に予想はついていた。今後二度と今まで通りにはならないと…
テストが簡単すぎて浮かれた䖇隴 囔酈、この後 幸福が待っているのか、又は不幸が待っているのか、それはこの頃の䖇隴 囔酈にはあまり分かっていなかった。さて、ここでポイント。この小説の要素は五つあり、恐らく分かる人には分かると思われます。今後読み返してみると新たな発見が生まれるかも…!?では、第四章、どうぞ!
4.雫の塊 ~真の暗晦~高校に入学し、僕、䖇隴 囔酈は少し不安でした。そりゃ高校と言えば青春だが、青春の裏には必ず苦労がある。特に僕が通う高校は単位制。故に、自由である反面、単位を取るのが難しい学校でもある。高校に入学してから、たまにリア友(女子)に会うことがある。それである日、僕は勇気を持って「ごめんなさい!」と謝った。その謝罪に対し彼女は、「もういいから!」と言った。何度謝っても、同じ言葉を連呼されるだけ。終いには歩行者用信号が変わった瞬間走って逃げていってしまった。僕は帰り道、流石につらすぎて道路側にフラっと倒れかかってしまった。何とか車道側の脚で食い止める。でも、僕の気持ちはそれ以降、変わることは無かった…それから、僕はネット世界に移ろうと、イコールや、チョコというチャットアプリを通して、色々なネット友達を作った。それで、チョコで大規模サーバーを作って運営し、いつもそこで通話をしていた。ある日突然、サーバーで「なんで䖇隴だけ人により対応を変えるの?」と、問い詰められた。僕はそもそも話の内容すら出来てなくて、問い詰められて怖くてサーバーから逃げ出してしまった。そしたら、僕が逃げ出したことにより大騒ぎになって、サーバーの皆総出で僕を探すことになった。僕は誰を信用すればいいのか分からなくなった。そして探すことを計画した人と一対一だったり、複数人対複数人で通話した。一対一の時は、寝落ちした振りを必死で演技した。とても怖かった。あとは、頭突き千回を何度かした事もある。ちなみに、その年は三回家出をした。一回目は都道府県を徒歩で横断、二回目は特急や新幹線を使って都道府県を跨ぎ、三回目は年越しをした。家出の回数は、本当につらくなった回数の一部でもある。その後、自分の部屋(仮)に籠ることにした。自分の本当の部屋がないので「(仮)」と付けた。その頃からは一応幸せを感じることはあった。だが、今後 更につらくなっていくことを、僕はまだ知らなかった…