テラーノベル
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ーー午前十時。
会社の中は、いつも通りだった。
パソコンの音。
コピー機の音。
電話の音。
そして、ーー
🇯🇵「………」
机に突っ伏している日本。
モブ「日本さん?」
誰かが声をかける
モブ「日本さーん?」
🇯🇵「……ん」
日本がゆっくり顔を上げた。
目の下にはものすごいクマ。
ネクタイは少し曲がっていて、
シャツもよれよれ。
🇯🇵「おはようございます」
モブ「おはようって、もう十時だけど」
🇯🇵「はい…..」
日本はパソコンの画面を見つめた。
画面には大量の仕事。
🇯🇵「…昨日の分、まだ終わってなくて…」
モブ「昨日?」
🇯🇵「はい」
モブ「昨日って…何日前の?」
🇯🇵「…….」
日本は黙った。
モブ「日本さん?」
🇯🇵「覚えていません」
モブ「ゑ?」
🇯🇵「家に帰ってないので…」
モブ「あぁ…」
その時。
会社の入口から明るい声が聞こえた。
🇺🇸「Japanーー!!」
🇯🇵「…?」
アメリカがやってきた。
🇺🇸「遊びに来たぞ!」
アメリカは別のオフィスで 仕事をしている。
そして、日本の顔を見る。
🇺🇸「………」
🇯🇵「………」
🇺🇸「Japan」
🇯🇵「はい」
🇺🇸「昨日もオールした?」
🇯🇵「…….」
🇺🇸「Japan?」
日本は目を逸らした。
🇯🇵「…多分」
🇺🇸「多分!?」
そこには、
飲みかけのコーヒー。
大量の書類。
エナドリ。
そして、何故か会社に置かれた小さな枕。
🇺🇸「Japan、」
🇯🇵「なんですか」
🇺🇸「これ、いつからあるの?」
🇯🇵「枕ですか?」
🇺🇸「うん」
🇯🇵「3日前ぐらいです」
🇺🇸「……???????」
🇯🇵「便利ですよ」
🇺🇸「会社に住んでるじゃん」
🇯🇵「住んでませんよ」
🇺🇸「じゃあ家に帰った?」
🇯🇵「………」
🇺🇸「Japan?」
🇯🇵「………」
🇺🇸「帰った?」
🇯🇵「……帰ってないです」
🇺🇸「やっぱりじゃん!!」
アメリカは頭を抱えた。
🇺🇸「ちゃんと寝ろよ!」
🇯🇵「寝てますよ」
🇺🇸「どこで?」
🇯🇵「ここで」
日本は机の下を指さした。
🇺🇸「………」
アメリカは無言になった。
🇺🇸「…Japan」
🇯🇵「はい」
🇺🇸「もう仕事辞めたら?」
🇯🇵「無理です」
🇺🇸「なんで?」
🇯🇵「仕事が終わってないので」
🇺🇸「じゃあ休めば?」
🇯🇵「だから休めないんですって…」
日本は机の上の資料を見た。
🇯🇵「これも…これも…これも…」
書類が山になっている。
🇯🇵「全部今日中にやらないと…」
アメリカはしばらく考えた。
そして。
🇺🇸「じゃあさ」
🇯🇵「?」
🇺🇸「仕事を寝かせれば?」
🇯🇵「………」
日本が顔を上げる。
🇯🇵「は?」
🇺🇸「仕事を寝かせるの」
🇯🇵「………」
🇺🇸「ほら」
アメリカは書類を一つ持ち上げた。
🇺🇸「これをーー」
近くにあった小さな布をかける。
🇺🇸「おやすみ」
🇯🇵「………」
日本は数秒間書類を見つめた。
🇯🇵「仕事は生き物じゃないんですよ?」
🇺🇸「でも寝てるじゃん」
🇯🇵「寝てません」
🇺🇸「じゃあ起こしてみる?」
🇯🇵「………」
日本は仕事を見る。
そして時計を見る。
午前十時二十分。
また仕事を見る。
🇯🇵「………」
🇺🇸「Japan?」
🇯🇵「…もういいです」
🇺🇸「え?」
🇯🇵「寝かせましょう」
🇺🇸「そうそう!」
🇯🇵「どうせ私も限界なので…」
日本は机に突っ伏した。
🇯🇵「…少しだけ寝ます」
🇺🇸「おう!」
🇯🇵「仕事も寝かせておいてください…」
🇺🇸「任せろ!」
🇯🇵「絶対起こさないでください」
🇺🇸「分かった!」
🇯🇵「………」
数秒後。
日本は寝息を立て始めた。
アメリカは静かに毛布をかける。
そして、机の上の仕事にも
もう1枚布をかけた。
🇺🇸「おやすみ、Japan」
🇺🇸「………」
🇺🇸「おやすみ、仕事」
会社の時間だけが、静かに進んで行った
ーー三時間後。
日本が目を覚ました。
🇯🇵「………」
🇺🇸「おはよう、Japan!」
🇯🇵「………」
日本は仕事を見る。
仕事は布団の中。
🇯🇵「………」
そして、会社の時計を見る。
午前一時。
🇯🇵「…帰ります」
🇺🇸「え?」
🇯🇵「今日はもう帰ります」
🇺🇸「仕事は?」
🇯🇵「寝てます」
🇺🇸「そっか」
🇯🇵「起こすと可哀想なので」
🇺🇸「うん」
🇯🇵「…では」
日本はカバンを持った。
久しぶりに外へ出ようとする。
しかし、ドアの前で立ち止まった。
🇯🇵「………」
🇺🇸「どうした?」
日本は振り返る。
🇯🇵「家ってどっちでしたっけ?」
🇺🇸「………」
🇯🇵「………」
🇺🇸「Japan?」
🇯🇵「冗談です」
🇺🇸「絶対嘘じゃん」
日本はそのまま帰っていった。
アメリカは、毛布をかけられた
大量の書類を見た。
🇺🇸「これ、明日になったら増えてそうだな」
毛布の下から、書類が1枚落ちた。
そこには、ーー
『至急』
と書いてあった。
アメリカはその書類を拾い上げる。
そして、そっと毛布をかけ直した。
🇺🇸「…おやすみ」
ーー翌朝。
日本が会社に来ると、
仕事は3倍に増えていた。
🇯🇵「………」
日本は無言で椅子に座った。
そして、昨日と同じようにパソコンをつける。
🇯🇵「……仕事なんて」
少し間を置いて。
🇯🇵「寝かせるんじゃなかった…」
その日も日本は、家に帰れなかった。
ー終ー
急に頭に浮かんできたのを
書いただけなので、クオリティーは
低いけど、長くかけたのでいいと思う、
バイバイ(^_^)/~~
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コメント
1件
うわぁ、このエピソード、めちゃくちゃ好きです……!「仕事を寝かせる」って発想がまず可愛いし、アメリカが真剣に布団かけてるのがもう(笑)。でも最後の「寝かせるんじゃなかった」からの無限ループ感、笑い事じゃないのに笑っちゃいました。あと「家ってどっちでしたっけ?」の冗談、絶対本気ですよね。れいとうみかんさんの温度感のあるユーモアが光ってました。続きというか、この後の日本がどうなってしまうのか気になります……!
#カントリーヒューマンズ
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