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最近不穏な作品しか見てなくて親がなかなか酷いのしか読んでなかったから、この作品のlrさんの母女神すぎて、心が暖かくなりましたすごく…🥲💗 続き楽しみに待ってます🫶🏻
あの日はあの出来事以降、特に何事も起こらなかった。イブとふわっちにお礼を言い、寮を出た。 片手にポカリを持ち電車に乗って自宅に向かう。
玄関を開けた瞬間酷く心配した顔でローレンの帰りを待っていた。
「体調はもう大丈夫?」
「迎えに行けなくてごめんね」
申し訳無さそうにローレンを見つめる。
母だ。
🗝「当直だったんでしょ?知ってるよ」
ローレンは母の顔色を見る。仕事が朝方に終わり、まだ寝ていないのだろう。
🗝「母さんの方こそ寝ないと。」
「そうね」
納得したように頷く。
「あと、軽音部の部長さん?から電話が掛かってきて、かなり可愛がられてるのね。」
「そういう学校でのお話聞かないから、ちょっと嬉しくなっちゃった。」
そうニコニコとローレンに話しながらあくびをする。
🗝「俺はもう大丈夫だから、母さんは早く寝て」
心配そうな顔をしながらローレンは訴える。
ローレンの家庭は母子家庭だ。ローレンが生まれてそう経っていない時に父は他界した。
母さんは元々財閥のお嬢様だったらしく、祖父母に見守られながら俺を育ててくれている。
母さんは祖父母が経営している病院の勤務医で医師の仕事をしている。時期理事長だ。と言われているらしくとても忙しいらしい。家にいる時間より病院にいる時間の方が多いが、朝の時間は絶対に家に帰っている。
どうも朝の行ってらっしゃい。 をしたいらしい。そんなにこだわることなのか?と疑問に思うが、そんな医師の仕事を全うしている母を尊敬しているし、誇りに思っている。
自慢の母だ。
自分の部屋でベースの練習をしながらダラダラと過ごす。今日は休日だ。学校もなく部活もない。勉強をしながら進路のことが頭をよぎる。
🗝「将来、俺どうなりたいんだろう。」
運が良く、頭の容量は良く勉強は出来る方だ。比較的高水準の高校に通っている。
🗝「イブもふわっちも3年生だし、今度進路のこと聞いてみるかー。」
そう思い、教科書と単語帳を開く。
母が作り置きしてくれているおにぎりをちまちま食べながらペンを動かす。