「行ってらっしゃい〜!」
母の元気な声が後ろから聞こえる。マジで寝なくて良いのか?母のありえないぐらいの精神力や体力に時々びっくりする。
休日が終わり重いベースを背負って学校に向かう。
学校に着いたらローレンはいつもの教室ではなく、3年生の教室に向かう。
3年2組、ローレンの先輩達がいる教室だ。
教室を覗くと、不破とイブラヒムが居た。
🗝「用があるのはくっさんなんだけどな…」
綺麗に畳んである葛葉のカーディガンを抱えながらそう呟く。
🔫「へぇ〜葛葉に用があるんだ〜!」
後ろから耳を囁かれ猫背が加速する。
🔫「ふふっ!そんな身を固めないでも(笑)」
ローレンは口をパクパクしながら振り返る。
🗝「か、叶先輩!びっくりさせないでください!!」
その声を聞いて二つの足音が後ろから近づいて来る。
きっとあいつらだ!
💧「ロレ、3年生の教室に来るの初めてじゃない?」
🥂「ロレ〜会いに来てくれたんだぁ〜」
ローレンの予想は見事に当たった。
わしゃわしゃっと頭を撫でられる。
🔫「(笑)残念ながら、お目当ては葛葉だってぇー」
🥂「WOW!」
不破が目をキラキラさせながらイブラヒムを見る。
不破は嬉しがっている様子だ。
💧「葛葉なら空き教室で寝てると思うよ。」
そう言い、イブラヒムは空き教室の方向に指を差した。
🗝「うん!行ってくる!」
ベースを肩に抱えたままローレンは走っていく。
🔫「…なんか」
💧「思ったより…」
🥂「上手くいってるね!!」
三人は顔を見合わせながら葛葉の恋を応援するのであった。
もう使われていない部室に足を踏み入れ葛葉を探す。
映画研究部そう書かれている板を見つける。「ガコン」と音がなりローレンの足にいきなり痛みが走る。板がローレンに向かって倒れてきたのだ。ローレンはあたふたする。
向かい側にあるソファから人影がチラつき、こちらに近づいて来る。
🎲「…また何してんの?ローレン」
葛葉がローレンの顔を覗き込み、板を元通りにする。
🗝「…くっさん気づいてたんなら言ってよ」
そう言い、葛葉に綺麗に畳まれたカーディガンを渡す。
🗝「…これ、ありがと。返すの遅くなってごめん。」
葛葉は思い出したかのようにそのカーディガンを受け取る。
🎲「もしかして、洗ってくれてる?」
🗝「…当たり前じゃん!」
そう言うとそそくさとローレンは部室を出ていく。葛葉はそんなローレンを見て口元が無意識に緩んでしまう。
🎲「洗ってくれてありがとね。」
そう言いながらローレンの頭を撫でる。
ローレンはいきなり葛葉の方へと振り向き。葛葉はびっくりしたように目を見開く。ローレンは背伸びをして葛葉の頭をクシャクシャっと頭を撫でた。
🗝「…はい!お返しだから」
🗝「怒んないでねくっさん!」
そんな捨て台詞を吐き、ローレンは自分の教室へと向かった。
コメント
2件
葛葉は空き教室で寝てるのさすがに解釈一致すぎますよ、ほんとに愛してる。 きっとそのカーディガンはlrさんの匂いがするんだろうなぁ………kzhさん匂っててほしい、、