テラーノベル
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えっとぉ、マジで題名の通りです。
語り系ではないので口調に違和感があるかもです、!
では、
どうぞ!(*・ω・)つ
後悔と共に、額の汗を拭う。
最近運動不足が目立ってきたので、休日に少し歩こうと外に出たが、三十分も満たないうちにその判断は間違いだったと気付いたのだ。
家を出たのは午後の三時くらい。
太陽の熱が、今夏はここに在るのだと主張しているかのように鋭い。
もう帰ろうかと思った頃、小さな駄菓子屋が目に止まる。
このこじんまりとした感じが妙に懐かしい。
よく子供の頃は五十円を握りしめて○○太郎、みたいな名前の菓子を買っていたな。
店の窓から小さな冷蔵庫が見えた。
ここまでこの暑い中を歩いて来たのだ、何でも良いので飲み物を飲みたい。
それに涼しい建物の中に入りたいというのも本音のひとつだ。
扉を開けるとエアコンの風が出迎えてくれた。店主のおばあさんに軽く挨拶をしたあと、冷蔵庫の元へ行く。
ショーケースのようなそれの中には当たり障りのない内容の飲み物が入っており、その片隅にラムネが数本並んでいる。
ラムネは飲んだことがなかった。
あの頃は、どうも炭酸が苦手だったのだ。
ガラス製のひんやりとした触感は、何だか特別な感じがした。
値段は、百二十円ほど。
少し高いような気もするが、まぁ…飲まないよりかは良いだろう。
店を出てすぐそばの、青いベンチに腰かける。そこはちょうど日陰になっていて、店の中よりかは涼しくないが快適だ。
空にそびえ立つ入道雲を眺めていると、自分を覗き込む真夏の太陽がもっと、ずっと遠くにあるように感じて、遠くの山さえ触れられないように感じた。
ぺりりとフイルムを剥がして蓋から玉押しを取り外し、ラムネの口の方へ押し付ける。
かろん。
しゅわっ、と泡が溢れそうになったので慌てて口へ含む。
甘い。けれどしつこくはなく、すぐに炭酸と溶けていった。
少し強めの炭酸だ。一気では飲み干せない。
エー玉のかろかろという音が風鈴のようだ。父がよく酒を飲んでいた夏の縁側を想わせた。
時間がゆっくりと過ぎていくようで、何だか白昼夢を見ているようで、自然と口元が綻ぶ。
気が付けばラムネは無くなっていて、何だか名残惜しく感じたのでしばらくエー玉を鳴らした。
まだ、空瓶は汗をかいている。
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