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私達が散歩用の中庭に向かうと笑顔で、出迎えてくれたオーナーの奥様と一緒に5匹のゴールデンレトリバーの子犬が、嬉しそうにしっぽを振って跳ねるように出てきた
「きゃぁ!」
「わぁ!かわいいなぁ~」
子犬達は私達をみるともつれあう様に駆けよってきた
「この小悪魔ちゃん達は、稲妻みたいに素早いのよ 」
オーナーの奥様は困っている口調でも、可愛くて仕方がないといった感じで私達に言った
子犬達はやってきた新参者を調べようと、前後に飛び跳ね、短いしっぽを懸命に降っているので、体が小刻みに揺れているように見えた
「まぁ!とっても元気ね」
私は声に出して笑いながらその場に座り込んだ
隣で柚彦君も必死にズボンをかじっている、子を抱えゲラゲラ笑いながら一緒に座った
5匹しかいないのに10匹はいるように見えるほど、子犬達は元気いっぱいだった
私が座った途端子犬達は匂いをかいで調べにかかり、瞬く間に膝の上は子犬で溢れた
隣の柚彦君には膝に乗って顔を舐めようとしたり、髪の毛に嚙みついたり靴をかじったりしている、私たちは終始笑いながらこの幸せにひたった
三匹は深みのある金色で、あと二匹は白に近いクリーム色だった。みんなまるまると太り、まるで毛玉に輝く目玉を付けたみたいにキラキラしていた
体の割には似合わないぐらい足は太く、将来は大きくなる予兆を現わしていた