赤ちゃんらしくふんわりしていて私は思わず、一匹のフワフワのおなかに顔をすりつけた
「今週で7週目よ 」
オーナーの奥さんが言った
「昨日からちょっと早いかもしれないと思ったけど、離乳を開始して今はドックフードミルクに浸したものをモリモリ食べているわ、一回目の予防注射も終わった所よ 」
「どの子も綺麗ですね 」
私はすでに夢中になっていた
「全員連れて帰りたいわ」
みんな笑ったので私は自分が何を口走ったのか気づいた
「ええっと・・・一匹だけにしとこうかしら 」
頬を赤くして自分でも笑った、柚彦君がクスクス笑いながら言った
「ゴールデンレトリバーは人間と一緒にいるのが大好きなんだ、昼間はお留守番かもしれないけど、僕で良かったら遅番の時とかコイツと遊んであげられると思うし・・・・」
「まぁ!お二人は一緒に住んでいるの?それはいいわね 」
オーナーがウキウキして言った、二人は思わず目を見合わせた、私は慌てて言った
「あっ・・・違うんです、同じマンションの同じ階なんですよ 」
「あら!それならなおさら一緒に住めばいいのに、家賃がもったいないじゃない」
私達は同時に見つめ合った、途端に気まずくなって私は彼から目をそらした、彼がまだ熱くこっちを見つめているのを意識しながら
その時部屋の隅っこで、レトリバー達に圧倒されているかの様に、固まっている小型犬の軍団に目が行った
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