前回の続きです。前話を見てから今回の話を見るのをオススメします。
刀圭家・・・刀圭家 とうけいか 医者のこと。 もともとは刀圭によって病を治す人のことを指す。 刀圭とは薬を量るためのさじのこと。江戸時代あたりの医者の事を指す。(Wikipedia引用)
河合におんぶされながら山の麓に居る刀圭家の元まで向かった。
道中疲れたのか河合は松尾を石に座らせ休憩する。
『どうするんですか?もし、骨が折れていたら旅なんて出来なくないですか?』
河合が松尾に言う。
『でもさぁ、曽良くんにおんぶしてもらえば良いじゃん?』
松尾の答えに河合はイラついたのか河合は松尾の頬を抓る。
『いた、痛ごめんって!』
河合は松尾の頬から指を離す。
『こんなことしてる場合じゃないです。さっさと行きますよ。』
河合は松尾をまたおんぶする。
『すみませーん。誰か居ませんでしょうか?』
河合は少し大きな声を出す。
誰も応答しないので河合はそこら辺にあった椅子に松尾を座らせる。
河合は松尾を座らせた後、刀圭家の家の扉を叩く。
そうすると中から、優しそうなおじいさんが出てきた。
『どうしたんだい?』
おじいさんは河合に問い掛ける。
『あなたが刀圭家さんでしょうか?』
河合は質問を質問で返す。
『そうだよ。以下にも刀圭家の田中です。誰か怪我でもしたのかい?』
おじいさん基、田中は奥に座っている松尾を見る。
『あの人かい?』
河合は頷く。
『じゃあこっちまで運んできてくれ。』
田中の言われた通り、松尾を田中のともまで運んだ。
『こりゃあ、骨折だね。添え木しとくから1、2ヶ月歩かないでね。』
田中は丁寧に松尾を処置する。
『分かりました。では、失礼しました。』
そのまま河合は松尾をおんぶし刀圭家の家を後にした。
宿
『どうするんですか?これじゃ、旅なんて出来ませんよ?』
河合は松尾に聞く。
『まあ、治るまで休もうよお互いね?』
松尾はニコニコしながら答える。
『旅に病んで夢は枯野をかけ廻るなんていうでしょ?』
松尾は前詠んだ句を自慢げに言う。
『前詠んだ句だろ!!』
と言い、断罪チョップを噛ます。だがいつもより優しい。けど、痛い。