翔太side
翔「涼太っ!」
涼「あの子まだ処置室にいてるよ」
翔「…何があった」
涼「ちっさい子を守ろうと庇って…」
翔「…」
心底自分の言動を反省した
あんなこと言わなければ
彼女は外に出ることもなかった
轢かれることもなかった
俺のせいで…
涼「…どうせ、また喧嘩したんでしょ?」
翔「…」
涼「…大丈夫、起きたらきっと許してくれる」
「…あの子なら大丈夫だから」
「…そんな気負わない方がいい」
そうだよな
彼女が起きたら謝ろう
もう一度やり直そう
そう言ったらきっと笑って許してくれる
そう信じていた俺に
厳しすぎる現実が突きつけられることになる
彼女の処置が終わって
麻酔が切れるまで目が覚めないとの
事だったから
明日の仕事のことを考えて
1度帰らせてもらった
翌日
昼過ぎで仕事が終わったため
彼女の様子を見に行った
彼女はまだ眠っていた
翔「…いつになったら起きるんだよ、」
すると
〇「…ん、」
彼女が目覚めた
翔「〇〇!大丈夫か?!痛いとこは?」
「昨日は言いすぎた、ほんとにごめん!」
〇「…あの、」
『…どちら様でしょうか、』
翔「…え、?」
目が覚めた彼女は
記憶を無くしていた
彼女はどうやら事故にあったショックで
部分的に記憶を無くしてしまったらしい
俺のことについて、だけ。
俺は辛くて何も考えられなくなった
next……
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