朝陽の中

それから、渡辺は出来る限り、向井の晩ご飯を食べて泊まるようにしている。もちろん、熱い時間付きだ。

さすがに毎日は無理だが、2、3日に1回は泊まるようにしている。

まだ向井には、「これだ！」と思う場面が来てないみたいで、写真は撮っているみたいだが、見せてもらえない。

後１週間になった。

それでも、向井は見せてくれない。

どうやら寝てるところを撮るみたいだ。

自分が、どんな寝方してるか知らない渡辺。

撮れるのだろうか？

後3日になった。

焦っている風ではない。

じっくりと待っている感じ。

渡辺ー今日は激しいのがいい。

向井ー明日、撮影やろ？

渡辺ー康二が欲しい。

向井ー可愛いこと言うてからに。

渡辺ーこうじぃ〜。

向井ー分かった分かった。

渡辺ーいっぱい愛して？

向井ー撮影頑張りや。

渡辺ーうん。

熱いキス。

身体に痕は付けない。

それでも、普段より激しく愛される。

渡辺ーもっと。

向井ーここか？

渡辺ーんっ・・いい・・もっと。

向かい合って互いに両手はベッドに付き、身体を反らす。

渡辺のいいところに向井が当たる。

激しく腰を振る。

渡辺ーいい・・もっと・・あたる・・。

向井ーここ擦ったろか？

渡辺ーんっ・・あぁ・・たまんない・・いい・・。

向井ーキツッ。

渡辺ーもっと・・突いて・・はぁ・・はぁ・・突いて・・。

身体を反らしくねらす。

向井は見てるだけでクラクラする。

そろそろ渡辺が、限界だ。

後ろで、思い切り感じて意識を飛ばした。

引き寄せてキスをする。

身体を綺麗にし、向井はカメラを持ち寝なかった。

明日というか、後数時間の渡辺を撮る。

そう決めてずっとその時を待つ。

苦にならない。ワクワクする。

朝陽が昇り、カーテンを開ける。

腰にシーツを纏い、後は裸体、丸くなって眠ってる。

顔も髪で半分隠れている。

光が当たる。

何枚もシャッターを切る。

向井ーこれや。

シーツが動く。

渡辺ー撮れた？

向井ーうん、大好きな綺麗な翔太くん撮ったつもり。

渡辺ー頼りないなぁ。おはよ。

向井ーおはよう。

両手を伸ばしてくる。

抱きしめてキス。

「入選」

まさかの入選。

「朝陽の中」というタイトル。

目黒ー見たよ。

渡辺ーあっ、勝手に見たな？

目黒ー康二に見せてもらった。

渡辺ーんもぅ！

目黒ー康二の言う「綺麗」と「愛しい者」がいた。

渡辺ーわ〜わ〜ここで言うな。

目黒ー皆んな見てるよ？

渡辺ー俺たちのことは？

目黒ーしょっぴーに土下座して頼んだって言って回ってる。

渡辺ーふ〜。

目黒ー誰も気がついてないよ。

渡辺ーそうでないと困る。

写真は大きく引き伸ばされ向井の寝室に飾ってある。

いつか外してもらおうと思う渡辺だった。

完