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「夜空 秋」
古士菜(こしな)県丁松(よろまつ )市で生まれる。
東丁松小学校に通う秋。(12歳夜空 秋)
「おい。秋!何してんだよぼぉーっとして」
話しかけてきたのは坊主A。この男の子は、いつも元気で励ましてくれるみんなの癒し的存在。
「あ、ごめんAくん。」
「昨日、ゲームやりすぎたんじゃねぇーのw」
そう笑ったのはヤンチャB。この男の子は、トラブルメーカーでいつもトラブルを起こす。
「あ、やりすぎちゃったかもw」
幼稚園の時から一緒で、毎日一緒に行動してお話して喧嘩したり仲直りして遊んだりして学校でもずっと一緒だった。小さい時、3人で約束したことは「ずっと一緒にいような!」だった。
そうして、小学校を無事に卒業して中学生になる。周りを見て回って一緒かどうか確認する。
安心する…3人、中学校も一緒だった。
秋「よかったー…みんな一緒だね!」
A「そうだな!一緒だな!」
B「なぁ、可愛い女の子いるかな(にやり)」
教室は、3人離れていた。
秋「教室…離れてる…」
そう落ち込む秋に、2人は「心配すんな。」と優しく声をかける。
教室が離れても帰りは一緒で部活は入らず3人で秋の家に行って勉強をする。 ある日の事。
B「可愛い女の子いたよ!でも、話しかけられなかった…その女の子見た時、凄くこう。心がさ、ギュ…って締め付けられてその女の子を見れなくなったんだよね。」
A「あ、それ恋ってやつじゃねw」
秋「…」
B「あ、やっぱりw」
A「アタックしないの?しなきゃ損だぜ?アタックしないで後悔するよりして後悔した方がいいと思うぜ?だってしないで後悔した後悔は取り戻せないから。」
B「でもさ…自信なくてさ…やっぱ思っちゃうんだよね。こんなバカな俺がその女の子を支えられるか…って。俺、トラブルを起こすし…」
秋「…」
A「自信があってアタックするやつって顔がいいからなんだと思うよ。でもね、顔が良い奴と付き合うと大抵失敗する。だって中身を見てないから。内面見ないとその人のことなんて分からないでしょ?」
秋「はいはい!そこまで。勉強しよ!アタックするとか自信ないとかはBが決めること。勉強しよ!」
B「…」
A「そうだな!」
その日からBから避けられるようになり気づいたら1人になっていた。
そして、BとAが話しているところをたまたま耳にする。
B「あいつ、俺の事友達だと思ってねぇんだよ。だから俺が悩んでる時に勉強しようって言ってきたんだ!悩んでたら勉強せず俺の話聞くのが普通だろ」
A「そうだな…」
B「あいつといる気なくしたわ。」
A「それには、同感。あいつ俺に対しては反応薄いのにBになると反応するんだぜ?ムカつく」
B「…」
その場からすぐ離れトイレで吐く秋。
こんなにも呆気なく友情が崩れることに絶望した秋は、悲しく切なくて泣いてしまう。
しばらく泣いてテッシュで涙を吹きトイレの水を流し教室に戻り先生に「おい!どこにいたんだ。しっかりしろよ」
秋「あ、すみません…」
先生「突っ立ってないで早く席座れよ。」
秋「はい…」
その日からLINEをするのが怖くなり部屋を真っ暗にして現実逃避をするようになる…
思い出すたんびに涙を流す。その涙は、3人と一緒にいた頃の思い出から流れる。
秋のお父さんお母さんは、何も言わずご飯も作ってくれなかった。冷蔵庫に素材があるだけ。最初の3日間は、何も食べられずにいたけど秋は、だんだん足を踏み出す事ができるようになり自分でご飯を作るようになった。お風呂にも入る事ができて体を綺麗にすることができた…まだ13歳。
しばらくして心配をし始めた秋のお母さんが「病院の先生に見てもらおっか…」って言ってきた。
理由は、白髪が生え始めたからである。
病院に行き先生に見てもらうと先生は「目のクマも酷いですし白髪も肉眼で、見えるようになってきています。過剰なストレスが原因かもしれません。精神が安定するお薬を処方しますので朝と夜に2錠ずつ飲んでください。」
その帰り秋は、お母さんと話す。(車の中で)
お母さん「何かあったの?」
秋「何もないよ。」首を横に振る。
お母さん「何もなくて1人真っ暗な部屋で泣かないでしょ。」
秋「気づいてたの?」
お母さん「当たり前でしょ。私は、あなたの母親だよ?何かあるなら話して。解決させるから。必ず。お母さんを信じて!」
その言葉に涙が溢れる秋。誰かに言いたかった事を話す機会だと思った。
秋「誰にも話さないって約束してくれる?」
お母さん「うん」
秋「BくんとAくんいたじゃん?」
お母さん「なにかされたの?」
秋「いや、そうじゃないんだ…ただ、僕が悪いことしちゃったんだ。」
秋「Bくんが恋した女の子の事で悩んでて僕とAくんに話しをもちかけたんだ。でも、僕は聞くのが辛くて勉強をしよう!って言っちゃったんだ…でも、Bくんは女の子と付き合うことができた…後から聞いた話だけどね…」
お母さん「どうして辛くなっちゃったの?」
秋「Bくんと付き合いたいのは僕だから…」
お母さん「話してくれてありがとうね。コンビニ寄るからなにか買ってきてほしいものある?」
秋「塩おにぎり…」
お母さん「わかった。」
お母さんが買ってくれた塩おにぎりを食べてついでに買ってきてくれた水を飲み家に帰る。
しばらく薬を飲んで安定して学校に行けるようになる。それから、BくんとAくんとの関わりはなく25歳となる秋。仕事も順調で、普通の生活を送っている。ある日、懐かしくAくんから連絡が来た「○○カフェで話さないか?」
返事を返そうか手を止めたけど話すことにした。
カフェに来た。気まずい空気が流れる中Aくんが口を開く「Bが死んだ。自殺だ。」
中学卒業した後の話を聞く。
どうやらBくんの、好きだった女の子が病死したらしい。大人になり貧乏サラリーマンとして暮らしていたけどある日首を吊って死んだらしい。Bくんの机にあった遺書の中に書いてあったこと。
「小学4年生から秋が好きだった。でも、気づかれたくなかったんだ。キモイって思われたくなかったから…だから強がってバカなこといっぱいした。でも、中学の時ある女の子を見た時その女の子を好きになったんだ。秋に似てたんだ…もし秋に告ってキモイと思われることが嫌だからその子のことを秋とAに相談したんだ。でも、秋が興味なさそうにするからムカついてしまって避けるようにして、その女の子に告ったんだ…そしたら、成功してその時は楽しかった。女の子の秋といるんだ!って。Aにはバレたくなかったから秋のことは悪く言った。そしたら、Aも悪く言っててなぜかAにイラついたんだ。だからAも避けるようにして彼女と過ごした。でも、病死したんだ。ガンだった…その時、気づいたんだ。秋に告っておけばよかったと…こんな思いをするなら最初から自分の気持ちに正直でいればよかったと。話は、中学に戻るけど秋の友達からいろいろ聞いてんだんだ。俺のことを好きだということ。そして、俺のせいで悲しい思いをさせたということ。本当にごめん!俺は、秋との青春を失った。本当馬鹿だよな俺。自分の事バカバカ言ってたら本当にバカになっちゃったよ…最後に言わせてください。愛してます秋」
A「これが、Bの机にあったんだ。俺と話す機会があって本当は秋のことを愛していて秋と似ている女性を選んでその女性を失ったと言っていた。そして、最初から秋を選んでいればと。途中で、秋の友達から聞いていたけど悲しい思いさせといて今更って思ってしまったんだ。と泣きながら言ってたよ」
A「秋?」
秋「Bのバカ…途中で気づいていたのなら僕のところに来てくれればよかったのに…これでもう叶わぬ恋になっちゃったじゃん…」
泣きながら言う秋にAは黙る…
その日、雨が降りびしょ濡れになりながら帰った。秋「今そっちに行くからね。Bくん…次は、受け入れてね!」
雨と縄の音が鳴り響く…