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🎈「ぁ……れ、、」

視界いっぱいに広がる白い天井。冷たい床の上ではなく、柔らかいソファの上で寝転がっていた。

…..一体何時移動したんだっけ、

チクリと痛む頭が何かを思い出そうとフル回転する。が、あまりの痛みにまた頭を抱えてしまう。

思い出そうにも思い出せない。うろ覚えの記憶。無いはずでもないその記憶は、自分自身の体を蝕んでいくようだった。

🎈「(いたいッ”っ、、)」

やっとの思いで上体を起こしても、視界が歪み切り、上手く立つことができない。

ずっと首に付けていたチョーカーがまるで僕の首を閉めていくかのように、

何かに囚われていた。



__ガチャンッ、



廊下の方から聞こえた扉を閉める音。当然足音は聞こえない。歪み切った視界で何とか男の姿を捉えた。

🌟「……….。」

黙って突っ立っていた姿が目に入る。黒いスーツには所々赤い”何か”が飛び散っており、臭いも到底良いとは言えない。

今の体勢に耐えられず、ふらっと身体が浮く。身体が自然と倒れていき、ソファに沈んでいく。

🎈「(くる、….しい、)」

頭の痛みと身体の気だるさ。今まで感じたことの無い感覚に戸惑いが隠せない。

🌟「……..苦しいのか?」

突っ立ったまま見つめてくる男と話す余裕すらない。こくん、と小さく頷けば、

🎈「……..ぁ、ぇ?、」

突然右手首を掴まれ、引き寄せられる。頬に飛び散った赤い跡が顔にくっきりと残り、瞳はこちらを真っ直ぐ捉え離さない。

重たい身体は男の力によって簡単に起き上がる。自分の力でもなんでもないけど。

一体何を企んでいるのだろうか。

🎈「なん、…です、_」

口を開こうとした、その時だった。

🌟「……お前、」



__外に出ようとしたな?、



🎈「……え、、?」

思考が止まり、言葉もつっかえて。違うと否定しなくてはいけないのに、肝心な言葉が出ない。

分からない。いつ見られてたかなんて。

否定しなくては認めることになるというのに。

掴まれている手首が痛い、

🌟「なぁ……なにか言えないのか。」

身体がぶるぶると震え、最悪の未来を想定してしまう。

🎈「ぁ、……ぁっ、」

頭の中は混乱パニック状態で。ただ、ずっと睨んでくる男の目線が怖くて仕方ない。今にも泣き出しそうな程に涙目になる。

🌟「……肯定でいいんだな?」

静まり返った部屋で声だけが響いてく。まるで口を塞がれているみたいに声が出ない。

やっとの思いで首を横に振れば、

🌟「嘘をつくな。お前の身体がそう言っている」

当然ながら否定される。掴まれている手を振り払おうにも力が上手く入らないし。

……もう、むり、…なのかもしれない。

混乱状態でただ、ずっと過ぎる死の恐怖。迫り来る恐怖に耐えられなかった。

🎈「ごめ、……なさ、っ」

頬を伝って簡単に流れていく涙。また、また泣いてしまった。泣いてはいけないのに。

いけ、…ない、のにっ。

🌟「………..はぁ、、」

大きなため息と共に腕も引っ張られていく。無理やり起こされた身体は驚きを隠せずに、転んでしまう。

🎈「……い”ッッ”っ、、」

身体が上手く動かない。まるで鉛になってしまったかのように言うことを聞かない。

男は転んだことになんて目を向けず、ただひたすら腕を引っ張るのみだった。

一体何処に向かって居るのかも分からない。

🎈「ごめんッ……なさいっ、、」

弱々しい声が廊下で響いて消えた。



🎈「(怖いッ、こわい、よ)」

階段を上がった2階の部屋。

いつも入っている部屋ではなく、中は不自然に生活感があった。壁にかけられた時計や机の上に置かれた平たい…ノートみたいなもの。

男はその部屋に入るなり、乱雑にスーツを脱ぎ始めた。

🌟「……動くなよ。」

じりじりと向けられた圧が痛く苦しくて。1歩たりとも動けない。

スーツを脱ぎ終わるなり、見慣れた格好になる。顔は変わらず無表情で何を考えているか全く分からない。


__もしここで殺されたら、


ガタガタと震える身体を必死に抑える。ただでさえ、上手く動かせないというのに。

抵抗できないまま、持っていたネクタイで手首を縛られれば、




🎈「………..ぇ、?」

身体がぼふっと沈んでいく。真っ白いシーツの上に寝かされる身体。

突然のことで目を丸くする。

視界には真っ白な天井と、

🌟「…………….。」

無表情でこちらをじっと見る男の顔があった。ガチガチに結ばれたネクタイでは手を動かすことも出来ない。

男はこちらをじっと見るなり、紫色のチョーカーに触れる。

🌟「あーぁ、逃げるなと言ったのに。」

呆れに等しい、その声や行動に。


後々後悔する羽目になった。

約束のテディベア

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