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俺は、休み時間に本を読んでいる。地味なやつだと思われているらしい。こんな俺にも、好きな人はいるさ。友達が多い彼女。話しかける隙すらない。まあ、話しかけたところで、なんて言えば良いのか、分からないが。
1ヶ月の時間が過ぎた━━。 こんな俺にも、チャンスはやって来るんだな。偶然にも、1人で帰っている彼女を見つけた。話しかけるか━━。 不意に彼女が振り向いた。俺は、考えることを放棄して、駆け寄った。言葉を発する。
「寂しく、ないのか?」
彼女は、驚いたようだ。急に駆け寄って、第一声が、「寂しく、ないのか」だもんな。当然の反応だ。 10秒程度で、彼女が口を開いた。
「寂しくないよ。もう。大丈夫。」
「よかった。今日は珍しく1人なんだな。 友達は?」
「いないよ。もともと。」
「それってどういう━━」
「君が友達だと思っていた人たちは、友達じゃない。私の周りで、私をもて遊んでる人 たちなの。」
「そう、なんだ。ごめんな。」
「大丈夫。だって、私は、君が好きだから」
これは驚いた。まさか、両想いだったとは。だが、返事は決まっている。
「俺も君が好きだ。だから、付き合ってください!」
「はい。」
これから、俺と彼女は孤独ではない。俺たちの人生、これから楽しくなりそうだ━━。
END