コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
ピッ……ピッ……ピッ……ピッ……
無機質な電子音が響く部屋で、美鶴はベットに横たわっている
彼女の腕には点滴の針やコードが何本もつけられており、ベットサイドのモニターには不安定な波長が映し出されている
ベットサイドの椅子に座り、彼女の手を握りながらお抱え個人医であるうさ子に容態を聞く
usa「………はっきり言って、美鶴の容態はよくないです…」
member「「っ!!…」」
「…なぜだ」
usa「怪我とか打撲は問題なく治せたんですけど、腕に数ヶ所注射痕があって…調べたんですけど一致する薬がなかったので、たぶんこの街にはない薬を射たれたんだと思います…そうなると、私みたいな個人医では………」
「………治療はできないということか」
usa「はい……救急隊に、来てもらうしか…」
rai「救急隊は……」
我々は、救急隊を要請できない
その原因の一つは、私が永久指名手配の身であるからだ
安易に救急隊を要請して、警察に情報が流れでもしたら困る
………だが、今は緊急時だ
美鶴の命は一分1秒を争う
決断、しなければ…
ウゥ……ウゥ……
その時、遠くからサイレンの音が聞こえだした