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おかしい。彼女がいない。いつも誰よりも早く来てる、彼女が。熱かな?風邪ひいちゃったのかな。だったらまだ、いいな
まさかとか。僕の悪い予感が、当たってなければ良いな、なんて。大丈夫。人間は軟弱だからすぐ病気にかかる。こんなことくらい、とうぜん
え?彼女は、ロボットでしょ?
なんで?、なんで彼女は人間だよ。なんでそんなこと思うんだよ、僕の頭は。ああもうどうにかしてる駄目だ駄目だ。明日も来なかったら、お見舞いに行こうかな。彼女の家は知らないけど、彼女の匂いはまだ覚えているから、それを辿っていけば。
匂い、臭い、におい。無機質なような、金属臭いような。清潔なような。ただただ真っ白な、においを、覚えている。
お世辞にも、人間らしいにおいとは言えないにおいを、頼りに。