「宜しい!あなたは本当に面白い、次から次へとネタを持ってきますね」ドク
右腕がまた動かなくなって3日俺はドクに右腕を見てもらいにドクの家に来ていた。姉御は都合よく留守のようで研究室にはドクとアスカちゃんだけだった。
「アスカくん、ちょっと霊視してみてくれませんか?」ドク
アスカは僕の腕をじーっと見つめる。
「京子さんの言うように式神の毒か呪いのようなものですね」アスカ
「風間さん、陰陽師と接触はありましたか?」ドク
「姉御も言っていたが、陰陽師ってあの映画とかである奴だろ、なんの関係があるんだ?」僕
「式神とは12神あり、陰陽師が召喚する神と言われています。なのでその傷をつけたものが陰陽師の可能性が高いと言うことになります」ドク
姉御には言わないという条件で、13年前の鎌倉でツグミに噛まれたこと、中島によって治ったこと、そして3日前にツグミと再会して再発したことを教えた。
「ではツグミさんが陰陽師なのか、それとも他に陰陽師がツグミさんを利用したのかどちかになりますね。」ドク
「おいおいまてよ、あいつは真面目でそういった世界とは全く関係ない女だ。」僕
「風間さんあなたもそうだったでしょ?私たち研究部と会うまでの人生はオカルトの世界とは無縁だったはず」ドク
たしかにドクの言うことは間違ってはいない。
「効果があるかわかませんが、毒消の術を試してみますか?」アスカ
「面白い、陰陽師の毒と道士の毒気し、やってみましょう」ドク
ドクは人の体だと思って実験を楽しんでいた。アスカちゃんは餅米と鶏の血をテーブルに並べそのほかお札、墨壺を用意した。
僕はアスカちゃんがはった結界の中に入り、テーブルの上に右腕をのせた。
アスカちゃんは線香を焚き呪文を唱え始める。餅米と鶏の血をまぜ、僕の腕の傷口にのせ、お札を巻き始める。
アスカちゃんは続けて呪文をとなえる。額からは大粒の汗が滲む。
腕に巻き付けたお札がムクムクと動き出した。アスカちゃんは苦しそうだが、それでも呪文を唱え続ける。
「部長!結界から離れてください、嫌な予感がします。⁉️」
ブワン ブワン 僕の右腕から青白い炎柱が噴き出てきた。🔥🔥🔥🔥
炎はオーラ状になり、それはまさに虎の姿。🐯
僕は腕から火柱が出ているせいか身動きが取れない。
「アスカちゃん早く結界からでて、あぶない❗️」
アスカは尚も呪文を唱え続けるが恐らく式神の白虎であろうものはアスカ目がけて襲い掛かる。
「ガァー!🐯💨」
その時だった、アスカの背後から犬神が止めにかかる。
まさに猛獣 対 猛獣の首相撲が始まる。
中島が花魁淵の時にアスカに手渡した数珠に犬神がまだ宿っていたようだ。
研究室が眩い光が覆った。
ピカっ💫💫💫
視力が少し回復してきた。
「お前ら危険な遊びしてるなぁ😅」
「中島じゃねーか、お前どうして。。」
「俺のバイト先すぐそこだよ、アスカに渡した数珠からの危険信号を受信したから来たんだ。🤟」
犬神も白虎も結界の中にはもう姿はなかった。
右腕は、問題なく動く。
「素晴らしい、今回は腕の外に白虎が出たところを中島の浄化領域で浄化したので、恐らく再発はしないでしょう。」ドク
「アスカくんの毒消術と中島の浄化のナイスコンビネーションです。」ドク
「中島くんありがとう」アスカ
アスカは中島に抱きついた。
「えっ」僕
中島はアスカの頭を優しくなでる。
「まさか、お二人様、そういう関係ですか?」僕
「あれ?言ってなかったけ?」中島
「花魁淵の後、私たちお付き合い始めたんです。」アスカ
と言うことはまさか中島、お前、アスカちゃんのおちりにカブリついたり、童貞も卒業したんじゃないだろうな。😱
僕はものすごい形相で中島に視線を送っていた。😤
「お二人のお子さんがどんなになるか楽しみですね」ドク
「それはさておき、ツグミさんの本性が気になりますね」ドク
今回の式神の一件がドクのハートに火をつけてしまったのであった。
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