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今日は珍しく京子さんと歌舞伎町にきている。
姉の事件の調査をドクさんに相談を相談をしたところ、先輩は体調が良くないので京子さんを帯同させてくれた。
「京子さんありがとうございます」
「ネギは今、絶不調だからな」
「先輩どうしたんですか?」
「右腕の古傷の再発だ」
先輩、古傷なんてあったんだ、私は先輩を知っているようで知らないことが沢山ある。
「重症なんですか?」
「呪縛みたいなものだからな、今日あたり学に相談してるんじゃないのか」
「呪縛ってそんな昔に。。。」
「あいつの事を知っているようで、過去の事なんてお互い模索しないからな、ネギもネギで人生の汚点くらいあるさ」
事件現場の廃ビルにたどり着いた。久しぶりの事件現場、姉の霊体はいつも変わらず無言のままだ。
「ナス(藍原)の後ろにいるべっぴんさんが姉か?」
「そうです、姉のユリです。」
あの事件以来、姉は植物状態、精神は体を離れ私に寄り添っている状態。
「なにも話そうとしないのは、その霊体事態も呪術にかけられているかもしれないな」
京子さんも姉との対話を求めたが通信を遮断されてしまうようだ。
黄昏時の廃ビルの中に京子と2人入っていく。何時ても、あの事件の夜、NAOTOと2人駆けつけた時の光景が蘇る。
私は京子を事件現場のダンスホールに案内した。
京子はダンスホールの隅々を見回る。
「もう1人被害者がいたんだよな?」
「はい、その女性は私とNAOTOさんがきた時にはもう亡くなってました。」
「下ろせるか?」
京子は私にその女性の口寄せが出来ないか問いかけた。
「名前とかがわからないと厳しいですがやってみます」
「その女の顔を思い出し、思念を辿ってみろ」
私は京子に言われたとおり、わずかな残留思念を辿り、女性にアクセスを試みた。
「ナス?大丈夫か?」
見えてきた、女性の無念の思い、人物像、姉との関係は。。。
「お前、ナスじゃないな?」
藍原はゆっくり頷く。
「数年前ここであった事件の手がかりを教えてくれ、なんでもいい」
藍原はゆっくりとしゃがみこみ、埃まみれの床に文字を書き出す。
「白。。。真。。。会」
「白真会?」
「バタンっ」
藍原はそのまま倒れ込んだ。
「おぃナス、しっかりしろ」
京子は呪文を唱え、女性の霊体を藍原から強制的に離脱させた。
「ナス、大丈夫か?」
「私。。。何してました」
「口寄せは成功したが、女も呪縛で何も話せなかったが、ここをみろ」
私は、床に書かれていた文字を見る。
「白真会って」
そう、白真会は花魁淵の時に共闘した一条あやめの宗教団体の名だ。
「だな、あの宗教団体が何か関わってるのかもしれない、学に連絡先を聞いてみる」
ドクさんから折り返し来るまで、私と京子さんは夕食をとることにした。