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#仄く月と電波塔
80
#み!
ma
2,645
🤍視点
仁ちゃんの様子が
変わってきた気がする
ごはん誘いたい
だめかな?まだ無理かな?
でも一緒に過ごしたい
🤍「仁ちゃん…..ごはん行かない?」
💛「えっ?」
びっくりして固まる仁ちゃん
やっぱ無理かな?
🤍「少しでいいんだ。
一緒にいれたらって…..
無理かな?」
💛「….じゃないよ?」
🤍「え?」
💛「無理じゃない。行く」
🤍「嬉しい。ありがとう」
——————
💙視点
💙「仁人とご飯行ったんだって?」
🤍「うん。話した内容はいつも通りだけど
一緒に過ごせただけでも
今は十分なんだ」
💙「よかったやん」
嬉しそうに笑う柔太郎
あのことがあってから
こいつも笑顔が減っとったから
ほんまよかったわぁ
🤍「でもこれからどうしようか
悩んでて」
💙「次なぁ….無難に映画とか?
そんな話さなくてもええし
一緒の時間も増えるやん」
🤍「行ってくれるかな?」
💙「とりあえず誘ってみ?」
頑張れよ柔太郎
その日の夜
柔太郎から嬉しそうに
仁人と映画に行くって報告があった
可愛いやつめ
—————-
💛視点
今日は柔太郎と映画に行く
目立たないように帽子と眼鏡を
かけていく
🤍「お待たせ」
💛「行こっか」
🤍「うん!」
選んだのは俺
ずっと気になってたミステリー映画
待ち時間に近日公開の映画を
チェックする
💛「あっ。柔太郎の映画だ
パンフレットめっちゃいいね」
🤍「綺麗に撮れてるよね」
柔太郎はもともと綺麗だけどな
恥ずかしいから言わないけど
映画が始まり物語に集中する
おぉ展開が面白い
手すりに手を置くと
柔太郎の手と重なる
💛「ごめん」と小声で謝ると
微笑んでくれる柔太郎に
ドキッとする
隣にいるって自覚したら
映画のストーリーも頭に
入らなくなっちゃった
映画が終わり、明るくなる
🤍「はぁー面白かったね
まさかの展開すぎる」
💛「まぁ、うん」
🤍「面白くなかった?」
💛「途中から集中力切れちゃって
また見直してみる」
🤍「珍しいね」
お前のせいなんだけど…..
————-
映画も見てご飯も食べた
これ以上一緒にいれる理由が
思いつかない
もうすることないなぁ….
寂しい
💛「…..そろそろ、帰らないとね」
🤍「そうだよね」
柔太郎の何か言いたげな視線に
胸がドキドキする
やっぱ好きなんだなって実感する
なんでこんなに好きなんだろ
🤍「また誘ってもいい?」
💛「好きにすれば?」
可愛くない言い方になったけど、
柔太郎の嬉しそうな笑顔が可愛くて
つい顔が綻ぶ
🤍「久しぶりに見た、その笑顔」
💛「そう?よくしてない?」
🤍「みんなでいる時はね
俺だけに向けた
その笑顔が好きだよ」
嬉しいのに、
どうしていいのか分からない
🤍「仁ちゃん、ごめん」
そう言うと、柔太郎に手を引き寄せられ、
そのまま強く抱きしめられた
🤍「好きだよ、仁ちゃん」
本当は気づいてる
自分の気持ちに
俺だって返したい
でもまだ言葉にできない
💛「もう少し待って…..
俺が素直になるまで」
————-
🤍視点
戸惑う仁ちゃんが
たまらなく可愛くて愛おしくて
つい衝動的に抱きしめてしまった
想いを止められなかった
困らせることはわかってたのに
🤍「仁ちゃん、好きだよ」
言ってしまった
しばらく何も聞こえない
仁ちゃんの腕も動かない
やっぱり困らせたかな
そう思った時、
小さな声が聞こえた
💛「もう少し待って…..
俺が素直になるまで」
そう言うと、仁ちゃんはおずおずと
背中に手を回し、
ぎゅっと抱きしめてくれた
待っててもいいの?
嬉しくて、涙がこぼれる。
それなのに、頬は自然と緩んでいた。
🤍「待つよ、おじいちゃんになってもいい
ずっと、待ってるから」
コメント
1件
第10話、拝見しました…!柔太郎の「待つよ、おじいちゃんになってもいい」がもう、胸にじんわりきました。仁ちゃんが戸惑いながらもぎゅっと抱きしめ返すところ、本当に愛おしくて。焦らなくていいんだよ、って言ってもらえる安心感が伝わってきて、私までほっとしました。お互いの気持ちがゆっくり育ってる感じがたまりません。次のエピソードも楽しみに読ませていただきますね🍀