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翌日の朝。
らぴすは自分の机の引き出しを開けていた。
中には、一枚の写真。
昨夜見つめていた写真だった。
らぴす 「……。」
その写真を見ていると。
コンコン。
心音 「らぴす、起きてる?」
らぴす 「しおにぃ……。」
心音 「入るよ。」
部屋に入った心音は、らぴすの表情を見て足を止めた。
心音 「何かあった?」
らぴす 「……。」
らぴすは少し迷ったあと、小さく頷いた。
らぴす 「これ……。」
心音に写真を渡す。
心音 「昔の写真?」
らぴす 「うん。」
心音は写真を眺める。
そこには、小さならぴすと数人の友達が笑顔で写っていた。
心音 「楽しそうだな。」
らぴす 「……この頃はね。」
その一言で、心音は静かに写真を置いた。
心音 「話せるか?」
らぴす 「……少しだけ。」
リビング。
兄たち全員が集まった。
ロゼ 「無理はしないで。」
らいと 「話したいところだけでいいけん。」
みかさ 「俺たちは聞くよ。」
メルト 「全部受け止める、」
らぴすは深呼吸をした。
らぴす 「小さい頃は……病気も少なくて。」
らぴす 「友達もいたの。」
心音 「うん。」
らぴす 「でも……。」
らぴすは写真を見つめる。
らぴす 「だんだん病気が増えて。」
らぴす 「学校も休むことが多くなって。」
ロゼ 「……。」
らぴす 「遊ぶ約束も守れなくなって。」
らぴす 「そのうち……。」
らぴすは目を閉じた。
らぴす 「『また休むの?』」
らぴす 「『一緒に遊べないじゃん。』」
らぴす 「そう言われるようになった。」
部屋は静まり返る。
らぴす 「最初は誰も悪くないと思ってた。」
らぴす 「でも……。」
らぴす 「俺がいると迷惑なんだって思って。」
心音 「らぴす……。」
らぴす 「だから。」
らぴす 「自分から離れたの。」
メルト 「え……。」
らぴす 「嫌われる前に。」
らぴす 「迷惑って言われる前に。」
らぴす 「自分から距離を置けば……。」
らぴす 「みんな困らないって思った。」
涙がぽろりと落ちる。
みかさ 「一人でそんなこと考えてたんだ。」
らいと 「辛かったな……。」
ロゼ 「らぴちゃん。」
らぴす 「……。」
ロゼ 「お前は迷惑なんかじゃない。」
心音 「今も昔も。」
メルト 「俺たちにとっては宝物、」
らぴす 「……っ。」
らぴすは泣きながら笑った。
その時だった。
ピンポーン。
突然インターホンが鳴る。
全員が玄関を見る。
心音 「……誰だ?」
ロゼ 「俺が見てくる。」
ロゼが玄関を開けると。
そこには、昨日の人物ではない、一人の女性が立っていた。
女性 「突然すみません。」
女性 「らぴすさんに、お渡ししたいものがあります。」
ロゼ 「……あなたは?」
女性は小さく頭を下げた。
女性 「昔のことを知っている者です。」
リビングにいたらぴすは、その声を聞いた瞬間に息をのんだ。
らぴす 「……え?」
その女性の姿を見て、らぴすは目を大きく見開いた。
らぴす 「どうして……。」
女性は優しく微笑んだ。
女性 「久しぶり、らぴす。」
その笑顔は、どこか懐かしかった。
でも、らぴすの瞳には戸惑いが浮かんでいた。
――続く。
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コメント
8件
続き楽しみ𐔌՞⁔•͈ ·̫ •͈⁔՞𐦯⋆꙳
あの女性らぴぴとどんな関係なんやろ?