「はは、驚きだな」
ナチスが呟く。
この場所は彼らの拠点。
「やはり警戒心も薄くなったものだ…昔と比べて」
日帝は呆れた様子。
「こんなことにも気づかないなんて…流石にびっくりなんね、」
「時間の経過は恐ろしいな」
「疑うという考えが余りにも無い。」
「そんなの今更だろう」
「そうだな、笑」
「そろそろ、出発するんね?」
イタ王が問いかける。
答えたのはナチスだった。
「ああ。」
「パラオ〜?」
日帝が奥を覗きながら声をかけた。
「聞いてたよ!了解!」
今日も今日とて可愛らしい。日帝が危うく気絶する所だったのは誰にも気付かれなかった。
イタ王が言う。
「まだ…”その時まで2時間ある”んね。」
「…出発の時間だ。」
イタ王、日帝、ナチス、パラオら枢軸陣営は、”彼らの戦地”へと向かった。
「………」
国連は今、とても緊張状態にあった。
自分がしっかりしなきゃと思うほどに重圧がのしかかってくるようで。
冷や汗が止まらない
国連陣営は、武装した状態で戦地へと出向いている道中だ。
刻一刻と近付いてくる戦闘の恐怖に、焦ってはならないと平静をまた保とうとする。
周りの者達の心情は、いつになく読めない……
現在国連達は、とある森の中を通っていた。
少しでも気配を断つため、多少遠周りだがこのルートを選んだのだ。
森林を抜けた先にある荒れた草原の一角にその基地が位置しているらしい。
韓国が声を掛けた。
「ねえ北、あとどのくらいで森抜ける?」
「今は森林の丁度中心ほどで…、」
北朝鮮が答えかけたその瞬間。
そこにいた全員が一斉に顔を上げる
「……何故…」
ロシアが周囲を警戒しつつ言う。
「お前らが今、此処にいる」
木の上から重く響く声がする。
「何故?…聞かなくたって分かるだろう。」
「お前らの情報は筒抜けだったんだ」
「そんなことも気づけないくらい甘い世界になったんね、?
国連も駄目なもんなんねぇ。」
「ッ…」
国連は突然の出来事に言葉が出なかった。
姿を目視出来ずとも確信が持てる。
枢軸の3人だ。
少し遠くに有る気配は恐らくパラオか…
どうして情報が奴らに渡っているのかが非常に気になる所だ。盗聴器等は入念に探したはず、
だがそれより今は上に居る敵にどう対処するかが先決だ。先手攻撃の作戦は呆気なく失敗になった、 次のことを考えて動かなければならない。
張り詰めた空気
数秒の沈黙ののち、
一発の銃声が鳴り響く
────────
「─開戦の時だ」
コメント
8件
どっちも頑張れぇぇぇぇぇ!!!
ついに開戦してしまったああああ!てかなんで情報筒抜けなん!?さすが!我が日帝←お前のじゃねーよ
か、開戦してしまった…! どうか、ハッピーエンドで終わってくれぇ…!