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うへへへへ
今回も素敵な作品をありがとうございます! みんな戦ってる…好き… ナチが北に、日帝が東に、イタ王が南西に…… あれ、この広がり方どこかで見たような…?
どっちが勝っても嬉しい(?)戦いだぁぁ!!!頑張れ!!
開戦の声とともに一発の銃声が響いた。
放たれた銃弾は国連の頬をかすめ、少しの血が伝う。
国達は戦闘態勢をとっている。それぞれが役割を決めた通り、場所と状況は予定と変われどもやることは同じだ。
奴ら3人を引き離すこと。
3人固まっていられてしまえば勝ち目はそうそう無い。
国連とフィンランドは直接戦わないため、警戒しつつも各々移動を始めていた。
枢軸らが阻止して来るだろうと踏んでいたが、その気は無いらしい…攻撃してこない。
フィンランドは森全体を見渡せ、狙撃に適した岩棚へ、国連はフィンランドとは少し離れて指揮を取るようだ。
今此処に居るのは、アメリカ、カナダ、イギリス、ロシア、中国、北朝鮮、韓国。
この7国で枢軸3国を出来るだけ離し、連携させないようにすることが課題。
イギリスが声を上げた。
「貴方達が何を目的にしているかくらい頂けません?」
「話などしても何も変わる事など無い」
日帝の声。
「…僕はそうとは思えないけど。」
と、カナダが言った。
その瞬間。
「ッ…、!」
金属と金属が重なる音が響く。
日帝の刀とカナダの斧がジリジリと音を立てている。
「…カナダッ!」
アメリカが日帝に銃を2発撃った。
日帝はさも当たり前のように避けてみせ、カナダから数歩離れた。
数秒の沈黙の後。
一気に戦闘が始まる。
日帝はカナダに再び刀を振るう。
アメリカはカナダの後ろで銃を構え、時折撃っている。
イタ王は木の上に居たため、イギリス、韓国、北朝鮮が攻撃するようだ。
ナチスが木から降りてきた所をロシアが攻撃しようとするも、また簡単にかわされている。中国は少し離れた所に待機。
ナチスがつぶやく。
「俺達を離したいんだな?」
「その様だな」
「分かりやすいんね〜」
日帝とイタ王も反応する。
「いいだろう、離れてやる!」
ナチスの発言に数人の舌打ちや悪態が聞こえる。
「ッ舐めやがってよォ!」
アメリカは相当イラついたようだ。
「手加減される方が癪アル。言われなくても追い込んでやるから安心するアル」
中国は軽く助走をつけて飛び蹴りを食らわせようとしたが、ナチスも足で対応しダメージにはならなかった。
少しずつ、ナチスは北に
日帝は東に
イタ王は南西に
攻撃によって少しずつずれ、離れていった。
(…手加減されているのを感じる………)
韓国はイタ王に北朝鮮とかわるがわる攻撃を繰り返し、イギリスも同時に連携している。
「ねぇ、そういうのうざいんだけど」
イタ王が答える。
「そう?……でも、君たちが弱いのが悪いんね。
それにイギリスもさぁ、昔はあんなに強かったのに」
イタ王の煽りを含んだ口調に空気がピリつく。
「世界は変わったんですよ。遅れているのは貴方達です」
イギリスが冷たい口調で言った。
「そう、」
イタ王の顔には、どこか暗さを感じるような僅かな微笑みが浮かべられていた。