コメント
5件
外。
「えっと、異能力の発動は、能力名を唱えるんだっけ。」
「そうだな。」
「私は常時発動みたい。」
「ふ〜ん……って、あれ?もしかしてだけど、夜月に私達の異能力、無効化されちゃうんじゃ…?」
「あ…確かに。」
「一回夜月に発動してみよう。」
「分かった。『反弱日術』」
「…何も変わらないな。」
「ここに来る途中、使った事があった。効果は、魔法の攻撃力増加と、効果持続時間の延長、そして、マナが増加する。」
いつの間に確認してたんだ…
「夜月、マナの最大値は?」
「えっと…今は…確か……4250万だったはず。」
「増えてる?」
「いいや、増えてない。」
…無効化されちゃうんだ…残念だなぁ…。
「…これから頑張ろ?」
「うん。」
ある場所の、ある時間での出来事——-
「魔王様。3人の異能力が分かりました。 『異能力無効化』『魔王強化』『武器強化』です。」
「詳細は?」
「分かりません。」
「そうか…あいつに伝えなければ…」
「お呼びでしょうか。」
「相変わらず速いな。」
「『時間操作』で移動は速いので。」
「わかってる。3人の異能力……」
「なるほど。だから負けたのか……。ありがとうございます。では。」
…私は、どうして夏四さんに勝てたのだろう…?
「ねえ、夏四さんって、素早い動きだったよね?」
「うん。とても速かった。」
「…だよね…」
私は…遅く感じた…速く、なかった。
「…もしかして…夏四さんも…異能力者?」
「え?」
「あの人、私との勝負のとき、遅かった。」
「…自分の動きを速くする異能力なら、辻褄が合うな。」
「なるほどね。」
強い、異能力だなぁ。
1ヶ月後。全員の修行が終わった。
「よく頑張ったな。次の場所に向かうといい。」
「ありがとうございました!」
私達は、歩き始めた。次の場所に向かって。
「ねえ、夜月達は、1ヶ月間、何をしていたの?」
「異能力の強化をね。」
「なるほど。前に異能力名どうしようって言ってたな。」
「確か…夜月が『奪月』、日向が『反弱日術』、氷水が『氷彗強刃』だったな。」
「合ってる。」
「私達の異能力、夜月に無効化されちゃってね。」
「ええ!?大変じゃん!」
「毎日、異能力を使ってな。」
「私達の異能力は夜月に無効化されなくなったの!」
「異能力も学習するんだね〜。」
「お〜。」
「どれくらいかかったの?」
「昨日、やっと終わった。」
「昨日!?」
「大変だったね。」
「うん。」
「話変えるけど、次はどこへ?」
「ここ。」
「遠いな。」
「また頑張ろう!」
10日後。目的地…ではないが、町に着いた。