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「ブッ……。アハハハハ!!あんたの話し方、何回聞いても慣れないわ」


<笑わないでよ!で、要件はなに?>


「あのさ、私の後輩と今日これからあんたの店に飲みに行くから?よろしくね。ママさんにも伝えておいて!でさ……。ここだけの話、その子、彼氏からDV受けてるみたいなの。私には話してくれないから。どうにかして聞き出してよ?心配なの」


桜は何も話してくれない。いつもはぐらかす。

いくらなんでも痣を作ることが多すぎなのよ。

彼氏の話になると、引きつった顔になるし。

心配をかけたくないのはわかるけど。取り返しが付かなくなる前にどうにかしてあげたい。


<何それ。そんなの本人からしたら良い迷惑かもしれないじゃない?>


「いろんな経験積んでいるあんた達なら、あの子も心を開いてくれるかと思って?」


<そんな時ばっかり……。わかった。ママには言っておくから>


「よろしく!じゃあまたあとでね」






「仕事終わった?」

遥さんは電話が終わったようで、戻って来た。


「はい、終わりました。準備も出来てます!」

久し振りの外食、しかも遥さんと一緒。自然と気分も上がっていた。


「じゃあ、行こうか?楽しいところ!」

楽しいところってなんだろう。居酒屋とかじゃないのかな。

ふと疑問が過ぎったが、遥さんがおススメしてくれるところなら変なところじゃないだろう。

この時は何も疑ってはいなかった。




連れて来てもらったのは、昼より夜の方が賑わうと言われている新宿の繁華街。


「お姉さんたち、今なら席空いてますよっ!どうですか?居酒屋?」

そんなキャッチを何人も無視しながら私たちは歩いていた。


えっと……。

来たことがない雰囲気に少し怖くなる。


「桜はこういうところあまり来たことがない?」

私はいつの間にか遥さんの腕にしがみ付いていた。


「はい……。来たことないです」

「まぁ、そうだよね」

遥さんは私の怯えている様子を見て笑っているようだった。


「大丈夫。変なところには連れて行かないから?私がよくお世話になっているBARに連れて行きたいの!」


BAR?

BARって、バーテンダーさんがシャカシャカ何かを振ってお酒を作ってくれるようなところだよね?

カウンターでみんなで飲むような感じの。

行ったことがないから、イメージがあまり涌かないや。


「着いたよ?ここ!」

遥さんが地下に入って行こうとする。

お店の看板を見る。


お店の名前は「STAR」


でもここって――!?

綺麗なオネエ?さんは好きですか?

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