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あれから1週間が経っていた。




聞こうと思っても聞けない自分が情けない





いつもより前川さんが南雲さんに近づいて見える





前は意識してなかったからだろうか。




まぁ授業中も休み時間も放課後も南雲さんが気になってしょうがない。




次の日またグループ活動があった。




ペア事ごとに別れて課題を提出する。




ペアで考えても良いということで2人きり。




チャンスだ!




勢いに押されて聞いてみた。




「前川さんと、どうなったの…?」




すると南雲さんは相変わらず不思議な瞳でこっちを見ながらクスッと笑う。




「あれ?見てたの?OKしてるわけないでしょw」





あの後聞いた話によると前川さんは僕が思うよりもチャラ男だったらしい。




先生にはすぐ口出しするし、ある一人の好きな異性を見つけては、授業中にまで話しかけてきて、正直南雲さんが振ってしまう理由もわかる。




春はあっという間に過ぎていき、夏に移り変わろうとしていた。




夏には嫌な思い出がある。





小学生の頃、暇で家でゆっくりゴロゴロしていると見知らぬ少女に呼び出され、川に行った。




きっと僕は少女と出会った瞬間から一目惚れしていたと思う。





そして親の許可も得ずに川で遊んでいると、サンダルが流されてしまった。





浅いし大丈夫だろうと思い、取りに行こうとすると、急に深い場所へと足を引きずられる。




水の速さも早くなっている。




それから近くにいた大人が助けてくれたけど、少女が居なかったら助かってなかったと思う。





だが流された原因はがその少女でもある。




未だにその少女の名前も知らない。




少女のおかげで知った。





息が絶えない限り、今を生きなければいけないこと。




明日が来る限り、明日を生きなければならないこと。






そんな少女に、南雲さんが何となく似ている気がした。









好きが舞い落ちる世界で、僕らは

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