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第16話 面倒な夏の日に
「あ”ぁ”〜〜、だりぃ」
栲は向かい合っていた机から顔を上げ、背伸びをした。集中力がない栲は、課題が一向に進まない。
「はぁ、ちょっと休憩すっか」
そう言ってスマホを開くと、梨柚からLINEが来ていた。
『澪那に海誘われたの!あっちがもう一人男子誘ってくれるらしいから、一緒行かない?』
栲は迷うことなくメッセージを送信した。
『行く。絶対行く。』
スマホを閉じて机に置いた。
息を深く吸う。
「スーーーッ……よっしゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」
……今年の夏休み、栲の喉はいくらあっても足りなさそうだった。
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澪那『ねね!』
??『あ?』
澪那『梨柚と仲直りしてね、一緒に海行くんだけど、あんたも来ない?』
??『梨柚が嫌いなわけじゃねーが、女子2人と海はごめんだね』
澪那『そう言うと思ってねー、なんと!梨柚に栲連れてくるようにお願いしてありまーす!』
??『断る権利ねーじゃん、』
澪那『笑笑』
『そういうことだから!8月5日に櫻葉駅前ね!』
??『はいはい』
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