聖さんに手を引かれたまま聖さんの部屋へと入る。さっき仲直りできたと思ったのに…やっぱり怒ってる…?
「あ、あの、聖さ…んむ。」
壁に押し付けられ何度も何度も荒々しく唇を重ねられる。舌が出たり入ったり……頭がのぼせてクラクラしするのに、聖さんを求めてしまう。
「ひじ…待って…話を…。」
「…ごめん……。」
「え……?」
「…こんな酷いことして……悪い。でも…水瀬たちに取られて……やっと俺のところに戻ってきたのに……柚にも取られる気がして……。こんな酷いこと……。」
「私はもう……身も心も全て聖さんのものだよ。何があっても絶対に帰ってきます。たとえ聖さんがどんな人であっても……何があっても必ず。」
「…本当は、こんな無理やりじゃなく……もっと思い出に残るようなクリスマスにしたかった。抱き合って幸せな……。」
声は怒っているように聞こえるのに…体は震えていて、きっととても不安にさせていたんだ。
こんなにも私を好きでいてくれる人を…私は……。
「…何言ってるんですか…。クリスマスはまだ始まったばかりですよ。何度も抱き合って思い出を作りましょう。だって、夕飯まで……一緒にいられるんでしょう…?」
「ああ……きちんとやり直そう。ベッドの中で。」