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王馬クンが生き返りました。

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王馬クンが生き返りました。

6 - 自白剤、王馬(未来)に飲ませようぜ!計画(後半)

♥

51

2025年02月13日

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ガコン!

ゴゴゴ……


―ーは、はっ、

――はぁっ、はっ、はぁっ、

ゴゴゴ……

――嫌、嫌だ、嫌だ!!

ガコンッ……

―死にたくない、死にたくない、死にたくない!!!

ゴゴゴゴ……


オレはまだ生きたい!!



―メキャ、 ゴリッ。

バキバキバキバキッ!!

ーーーー

ーーー


『……ッ!! 』

-何だか、とても不快な夢を見た気がする。

というか、オレは何をしていたっけ?

「あ、起きた」

『……は?』

顔を上げると、春川ちゃんの顔面ドアップ。そしてその後ろには皆が居た。

『……ちょ、ちょっとどういうこと?』

「どうでも無いよ。王馬くん。」

ーーあー、なんか思い出してきたかも。

怪しげなお茶会(仮)に誘われて、ケーキを食べた後にプァンタを飲んで…それで……

『……』

…………よし、思い出した。

今いる部屋は、四角い白い部屋。…こんな所あったかなぁ?

で、オレは椅子に拘束されてる。(手足が縛られてる)

結構キツめだな……とれなさそう。


……で、これは自白剤、かな?凄く今腹が立ってるよ。こんなに感情をむき出しにしたのは、あの時以来だなー。

『はー……何?オレに何をするの?こんな拘束みたいな事してさ。というか椅子冷たいんだけど?拘束される人の気持ちも考えられないのかなー?しかもすっごい腹が立つんだよね。今のオレ。なんか盛ったでしょ?ケーキじゃなくてプァンタでしょ?ね、そうでしょ?……酷いよ!オレの好物にそんなものを入れるなんて!…たはー、本当につまらないよね。そこら辺の雑草の方が頭使って考えてるよ。なんか盛ったのとか、皆の顔と視線でバレバレじゃん。つまんなーい。それで、何?コレ自白剤?凄く不快な気分になるんだね!初めてだよ!…嘘だよ!自白剤を盛られるなんて何回もあったからねー!…あっはは!これも嘘だよー!!どうだと思う?皆は?というか腕締まって痛いんだけどー?友達みたいな顔しておいて恐怖の対象だったとかー?最低だね、皆!オレ失望しちゃうよ!』

「うわ、凄い喋る……」

「お、王馬くん大丈夫っすか」

「王馬くん!!」

『……は?何?』

「……今から質問をするよ。ちゃんと答えてね。」

『……好きにすれば?どーせ何も分からないと思うけどね』

ーーーーー(最原サイド)

…はぁ、今のマシンガントーク、凄かったな……隙をみさせない、って感じだった。

でも、今はずっと願っていたチャンスの瞬間なんだ。

……よし、じゃあ質問、するぞ……!!

『……王馬くん、王馬くんって未来から来たの?』

「ホントだよ!コレに嘘つく理由無くなーい?」

……ちょっと効き目が怪しいな。もっと攻めた質問をするか。

『……天海くん』

ーーー

「…っす、わかりましたっす」

「なーにー?人が居る前での内緒話はダメなんだよー?』

「……えっと…王馬くんは、何で死んだんっすか?」

ーガタガタン!!

『ひっ!』

「きゃっ!!」

「ッうるさいヨ、王馬クン…」

椅子を倒す程暴れて、床に倒れた王馬くんの……此方を見る瞳は……

「……ねぇ、それを聞いて、何になるって言うの?」

永遠と底が見えない程の、真っ黒な瞳だった。

……あれ、気の所為かな。王馬くんはあんな声と顔、しないよな。うん、気の所為だよな。きっと。

よし、もう1回見るぞ…

「……ねぇ、何?やっぱり死んでるんだ!とでも言って仲間外れとかするの?陰湿だね。」

『やっぱこわい!!』

「ひぃっ!!」

「何……何が起きてるの…!?」

「ねぇ、ねぇ、オレが死んでたら、何?幽霊扱い、人外として扱うとでもするの?」

もうダメだ全然怖い……!!何にも変わってない…!!

というかこの質問はタブーだったみたいだ、警戒心がいきなりMAXになっている。

でも、自白剤で素直になる…ってことは、これは本心なのか?

案外、仲間と、味方だと…思って欲しかったの…かも……

しかし流石にこれはやばい。このままだと殺人でもしかけない勢いである。

『ごめん、違うんだ。そんなことしないよ。

…とても、失礼な事を聞くけど…王馬くんの、死因は、何だったの?

僕、知りたいんだ。仲間なら、隠し事は無しだろ? 』

そう僕が言うと、目の前の黒は少し和らいだ気がする。

…だってこれは本心なのだ。どんな王馬くんだって、王馬くんは王馬くんだ。そして、皆と仲間なのも勿論変わらない。

……質問には答えてくれるか…?

と、思っていると、僕の思っていたよりも早く、王馬くん……えっと、服が黒い方の黒王馬くんは口を開いた。

「……オレ、百田ちゃんのこと監禁してたんだよね。…その前にも色々あったけどさ。

で、ある日、クロスボウで百田ちゃんに撃たれてさ。…はー、運んだのは白銀ちゃんか夢野ちゃんかなー。悪の総と……いや、流石のオレもちょっとびっくりしたよ。

で、それで左腕に当たった訳。その後、つんのめって抑え付けてくるから、結構暴れたんだよね。そしてオラオラ戦ってると、なんと、エグイサルが来たんだよね。……まぁそれは春川ちゃんだったんだけど。で、背中を撃たれたんだよねー。毒塗りの矢で。

はー、スグ毒は回って死にかけだよ!で、もう一撃春川ちゃんが打とうとしたら、百田ちゃんがかばって……

で、春川ちゃんは、解毒薬を取ってきて、飲ませようとしたんだよね。まぁオレが奪ったけど。…飲んでないよ。解毒薬は。嘘じゃないよ。…で、それでパニックになった春川ちゃんがどうにかして入ろうとして液晶を壊そうとしたのが、エグイサル格納庫での液晶版のアレ。その後にオレはエレクトボムを使って、百田ちゃんに飲むふりをした解毒薬を突っ込んだんだよ。にしし、あの時の百田ちゃんの顔は傑作だったよ!それで、まぁ色々偽装工作をして……うん、だから潰されたのは、オレってこと。あの上着、だまされたでしょ?」

ーー!!

「 」(春川&百田&白王馬)

「ひうぅ……怖ぇよぉ…」

「…嘘ですよ…!!そうですよね……!?」

「生きたまま…毒が回ったまま潰されたんすか!?」

「うん、そうだよ?すっごく痛いんだね。アレ。よく叫ばなかったよー。オレ。」

「……叫んじゃダメなのかイ?」

「あーっとね、百田ちゃんが潰されたように見せかけるために、上着を敷いたりカメラで誤魔化してたんだよねー。…被害者不明のトリックを、作ったんだ。なのに! もう台無しだよ!

はー、困るよね!……まぁもう過去の話だけど。」

「……嫌われて、首謀者になりきった、って事なの?」

「お、さっすがー!感のいい赤松ちゃんだね!

……でもオレは3人殺したよ。うん、そんな奴が生きてていい訳無いよ。」

「さん……ッ!? 」

「」(百田&白王馬)

『……3人、って誰なの……?王馬くん……』

『……入間美兎、獄原ゴン太、王馬小吉』

「はぁ!?オレ様かよ!?」

「ゴ、ゴン太!?」

「や、やっぱオレ……?嘘でしょ……」

「……」

『……ということは…やっぱり、キミはコロシアイをしてたの?』

「……だったら、何?最原ちゃん。それ以外無くない?」

ーーー繋がった。そういう事か。

プレス機の話で異様にキレていたのも。

百田くんの上着を着ていたのも。

傷口も。

モノクマが最初、コロシアイ……じゃなかった、と言ったのも。

「あ……じゃあ私…王馬に…ど、毒……」

「……お、オレもプレス機……」

「……つまらないよ。結局人1人の命なんて、この場クソみたいなコロシアイではただのエンタメみたいな物なんだよ。」

こういうふうに。

途端、酸っぱい、いや、鉄臭い、酷い臭いがした。

そこには、王馬くんを縛り付けていたはずの、先程までは美しい純白だったはずの、血塗れの椅子があった。

……椅子にかかっている白いベルトの垂れたズボンと百田くんの上着は、確かに彼の潰される前の話と一致している。

所々ある白い塊と赤い物は、骨と肉だろう。

……これは、潰された後の『王馬くんだった物』か?


「いやぁぁあああ!!」

「なんでー!?」

「クールじゃねぇぜ…!!」

「おえっ…… 」

「なんなんだよぉ……なんなんだよぉ…!!」

「なんで…!!どういうこと…!?」

「……」

そうしたら急に、人の形に王馬くんは、ぎゅるん、だか、ぐりゅん、とでも言う音を立てて、元に戻った。

「……はぁ。自白剤、ナメられないね。」

「う、嘘だよネ……?」

「魔法、魔法じゃこんなの!!」

「好きに解釈して良いよ。面倒臭いな」

「……うぅううぅ…嫌じゃあ…嘘じゃあ……」

「……あーあ、夢野ちゃん泣いちゃった。」

「貴方のせいですよ男死……」

「…って、痛……」

『あ、王馬くん指……』

「…はー、切っちゃったみたいだね。」

『ぼ、僕が手当するよ!』

「 ……いいの?オレに?化け物みたいなオレに?最原ちゃんの事食べちゃうかもよ?」

「お、オイ最原!やめろ……」

「い……良いからこっち来てy 」

ーーバチン!

……

……

あ。

『……王馬、くん…?』

「なに?最原ちゃん」

『…あ、あぁあぁあ……』

『……え?』

『…ッごめんね、キミは…キミは自分の命を使ってでも、このクソみたいなゲームを終わらせようとしてたのに…!

僕は……僕は!

キミを嫌って、さらにはクロだと、死んで欲しいとすら思った!

……最低だ。僕!!』

「……ちょっと待って…もしかして」

『……思い出したよ。全部。』

「うっわ……うわ……」

『何だよ、その顔。…えっと……申し訳ない、許されない事をしたと僕は勿論思ってる。 でも。僕は……僕は、キミを、信じたい。

そして、このコロシアイを終わらせたい……!』

「……何処までもお人好しだよね…最原ちゃん」

「「「「……!?」」」」

「……え、あ、ちょ、ちょっと、待ってよ!最初からほぼ空気だった地味な私だけど、どういうこと?!」

「『……』」

「((コソッ))最原ちゃん、ヤる?」

『((コソッ))いや良いよ、今は泳がせよう』

「……今度こそ。」

『ぶっ潰そう。』

「ふ、2人とも……?遂にはガン無視されるレベルで私空気に……?」

『「白銀ちゃん(さん)、なんでもないよー!」』


ーー次回、改めてリスタート!





「……え、あれ、もしかしてだけどオレ空気?ちょっと待ってよ?しかもそこの服が黒いオレじゃないオレ誰だよ……!!」

王馬クンが生き返りました。

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コメント

5

ユーザー

閲覧&ハート、コメントありがとうございます!

ユーザー

自白剤の取り扱いがあまりよく分からなく結局深夜テンションで書いてしまいました…… なんか違う!ってなってしまったら是非言ってくださると即修正します!

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