前回のあらすじ!
オレ、自白剤で全てを暴露!
そして最原ちゃんが記憶をとりもどした!
…一体、どうなっちゃうの〜?(なげやり)
『……』
「……」
結局、僕たちはあの後皆で別れた。
オレたちの世界観についていけなかったんだな。って王馬くんは言ってたけど……何も知らない人にアレはちょっとキツいと思う。
「……」
……王馬くんはやっぱり、少し怖い。
というか、僕は彼に、あの時一体何と言った?
「……」
『……』
沈黙。
ただただ気まずい。……どうしようか。
『……王馬くん』
「どうしたの?最原ちゃん」
…やはり、あちらも微妙な顔をしている。
『…えっと、コレってコロシアイじゃない、よね』
「まぁそうなるよね。コロシアイだったらもっとモノクマがウザイよ。」
忌々しげに顔を歪める王馬くんを見て、彼も同じ気持ちだったと悟る。
『……よし、じゃあ、今迄の事は水には流さないけど…僕達で、協力し合おうよ。』
と、僕が言うと、彼は大きな目を更に見開いて、こう言った。
「……最原ちゃんは、オレを信用してるってこと…? 」
珍しい表情と声だ。
勿論、と言い返そうとしたら…
「信用されてなかったらどうしよう」
「やっぱりオレの事嫌いになったよね」
「そりゃそうか。こんなクソヤロー、好きで信用しないよね」
……何だ、コレは。
突然、王馬くんの声が脳内に流れ込んできた。
目の前の彼をバッと見るも、口は全く動いておらず、僕の奇行に困惑した様な表情だった。
「……」
『……』
コレは、本心が聞こえているという事でいいのか?
『…えっと、僕は少なくとも、今の王馬くんは信用できる…よ。
確かに、キミのやった事は許される事じゃない。でも、キミは本気で、本気であのコロシアイを終わらせようとしていた。その気持ちは、嘘じゃないでしょ? 』
これは、嘘偽りの無い僕の本心だ。
そして、彼を向くと…彼は1粒涙を零した。
「本気なのかな最原ちゃん」
「嘘ついてないよね?」
「本心じゃなかったらどうしよう」
……随分疑心暗鬼だな…
しかし、仕方がない。あんな状況下で、しかも死んでいるんだ。
『大丈夫、安心して。僕はキミを、信じているから。』
と心を込めて、彼に言うと、
「…にしし!」
…彼の笑った顔が見えた。
「はー、嘘だよ最原ちゃん!オレはそんなさめざめとしないよー! 」
『……そう。よかったよ。』
「えー、最原ちゃん何?本当に疑ってたの?」
『そんな事ないよ。』
「嬉しい、嬉しい嬉しい!!」
「やっぱりお人好しだよね、最原ちゃんは!」
「オレはこれから最原ちゃんに従うよ。ホントだよ?……って、心で思っても仕方無いか。」
自然と頬に熱が集まる。
彼は僕にそんなに信頼して欲しいと思っていたのか……?
…まぁ、この心の声が聞こえるのは彼には内緒にしておこう。
何と言われるか分かったもんじゃない。
『ねぇ、王馬くん。』
「何?」
『……これって、ダンガン紅鮭団?らしいよ。コロシアイじゃ、無いって。』
「うんうん、それで?」
『……僕たちで、このゲームを終わらせよう』
「……!」
「オ…レは、このゲームを終わらせたい。」
彼もやはり同じ気持ちだったのか、顔を歪めながら言った。
『……うん、じゃあさ…』
一緒に心中、しない?
「…!?」
『……ふふ、嘘だよ。心中以外にも考えてるよ?』
「だ、よね!よかった!!」
『…どうやったら、終わらせられるんだろう。』
「しかも、オレ死んでから状況把握してないんだよね!」
『……あっ、そっか』
「え、知ってるとでも?」
僕は王馬くんに、彼が死んでから、今迄の衝撃の事実…を、話した。
「はー!?やっぱり百田ちゃん出てきたの!?」
『……うん』
あんまりそこには触れないで欲しい。
「というかオレたちが全てフィクション…
DICEも…なのかな?」
「オレの部下は?」
「フィクションって何だよ」
まただ……何だ、この声は。
しかし、混乱するのは無理もない。
『大丈夫、大丈夫だよ王馬くん。』
「何が?何で最原ちゃんはそんなふうに居られるの?」
『…僕も、最初は絶望したよ。家族も、友達も、自分でさえ嘘だったって、最悪じゃないか。
…でも、今迄の、仲間との絆や、仲間を失ったこの胸の痛みも本物だ。
しかも、僕には夢野さんと春川さんもいる。
皆で一致団結出来て、 僕は自分を信じられたんだ。』
と僕が言うと、彼は
「……確かにそう、だね」
と言った。
「うん、オレもショックだったけど、今は大好きな相棒が居るからね!」
『うん、そうだね。…じゃあ、僕達で頑張ろう。』
「最後の最高のやり返しだね!」
『じゃあ、また今度。』
「うん!って……あ。」
『何?どうしたの?』
「…エレクトボム……使ってない」
『あ。』
ーー次回!王馬&最原、ハードモードゲーム!
コメント
4件
閲覧&ハート、コメントありがとうございます!!
ちょっと体調不良で文が結構投げやりです。 すみません!!