テラーノベル
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第一回実践演習が終わり、この1か月間も訓練が毎日のように続いた。ダグラス班の訓練内での活躍は、日に日に他班の話題になった。
日が経つにつれて、模擬ロボットの動きが複雑化してきた。攻撃手段が多様化し、死角からの攻撃が増えてきた。
「チックショーーー…………最近になってから、なんか上手くいかねぇなぁぁ………」
「そんなこと言わないで!ニクソン!」
「あーはい分かりました!!マギー!!!」
「私を馴れ馴れしく呼ばないで!!!」
マグダレーナはニクソンに怒鳴った。
「……確か、マグダレーナはニーナと仲良くて、マギーって呼ばれでたような…」
「アイザック!!前見て!!炎さっさと撃ちなさい!」
「あ、はい………って、うわああああ!?!?」
珍しく、アイザックが慌てた。
「こんなクソみてぇな一か月、さっさと終わってくれーーーっっ!」
ニクソンは、ありったけの声量と力で、叫んだ。その後すぐに、強化された模擬ロボットに跳ね飛ばされた。飛ばされたとしても、ニクソンはきれいに受け身をとった。
「飛ばされたって、もう尻もちはつかねぇからな。」
「カッコ悪い…」
マグダレーナは不満げにつぶやいた。
この一か月間が終わり、ダグラス班はエディに呼び出された。ニクソンは、大きくあくびをして、
「こんなのさっさと終わっちまえばよかったのによ…初めて訓練を行った日から、ぶっ通しで毎日やらされるって、ここの機関はとんだブラック企業みたいだな…」
ニーナはしびれを切らして、
「何言ってるの、ニクソン!!これくらい厳しくしないと、星外生命体に容易に打ちのめされるCOMAの軍人なんて、なんて情けない。」
「はいはい、分かった…」
そうして、エディが入る部屋へ、ダグラス班は向かった。
しばらく経った後、彼らは予定通りにエディと出会った。エディは笑顔いっぱいで、彼らを向かい入れた。
「それじゃ、昨日伝えたことはしっかり覚えているサ?」
エディは真剣な表情で、ダグラス班たちに伝える。あたりには緊張した雰囲気が立ち込めていた。
「はい、覚えています。」
セシルは眼鏡の位置を少し直す。
「それは…」
エディが話を始めようとした瞬間、ダグラスが突然、
「それは?」
「ダグラス、昨日の通達は聞いていなかったのか?」
ライナルトが小声でダグラスに忠告する。
「…何が昨日あったんだ?簡潔に教えてくれ。」
「チッ、やれやれ…情報通信機の電源はいつも入れっぱなしにしていないのか、コイツは。昨日、あの指揮官から今日から寮を出て行ってもいいという通告を聞いた。」
「おいおい!!!何俺より先に話しているのサ!!!」
エディが話を聞いていたみたいだ。
「ライナルト、俺が今からそれを話そうとしていたのにサァ……」
ぶわっとエディから大粒の涙が流れた。
「全員に喜んでもらいたかったのサ…それなのに、ライナルト!」
「一番歳が離れていないコイツに、こんな事言われるものか。これで純粋に喜ぶことができるのはガキまでだが。」
「ガーーーーーーーン!」
エディは椅子から転げ落ちた。
「ギャグマンガみたい…ニーナ、エディさんって、こんな感じの人だったっけ?」
「多分…ちょっとリアクションが一つ一つオーバー気味っていうか…」
ニーナとマギーは苦笑いをした。
「…気を取り直してサ。今日から、お前らには自由に生活してもらいたいと考えているサ。この一か月間、本当に大変だったと思うサ。それを乗り越えてもらったから、お前らにはここの寮を出て行ってもらうことにしたサ。いい意味サ。」
「つまり…ここCOMAから離れた場所に、住んでもよいって…ことですか?」
アイザックは期待を膨らませながら尋ねる。
「……………もちろん、COMAから離れていたって、全然問題ないサ!」
「やった!!!」
「つまり、僕達は自由ってことなのでしょうか?」
「その通りサ!ほら、さっさと荷造りしようサ!新たな兵隊ライフ、第二章の始まりなのサ!」
「うおおおおおっっ!!これでやっと自由だ!!!!!」
7人は輪になって喜んだ。エディはなぜだか誇らしげに笑っていた。
全員の引っ越しに向けた荷造りはほとんど終わりに近づいていた。
「おい、ダグラス。お前はどこに住む?」
ダグラスは少し遅れて、ニクソンと目を合わせた。
「話聞いていなかったのか?ダグラスはどこに住むのかい?」
「…エストミール、に近い場所だ。中央部からエストミールは、とんでもなく離れている。」
「エストミール…?」
「俺の故郷だ。」
「ほーん。お前って、故郷なんて大嫌いだーー!って感じのヤツかと思ってた。意外と心優しい一面があるんだなぁ。」
ニクソンは笑った。
「俺の故郷なんてクソッタレなんだよ。だから、COMA近くのここに住む。」
「そうか。しばらく顔を合わせられないな。」
「大丈夫だ。エディのおっさんが、いつでも招集かけてくれれば俺達、集まれるからな。」
「そうだった。」
空っぽになった寮で、二人は談笑を続けていた――
コメント
1件
第8話、読み終わったよ!訓練の厳しさから解放されて「自由だ!」って喜ぶ7人の輪、すごく温かい気持ちになった。特にエディの大げさなリアクションが笑えたし、ダグラスが故郷エストミールに近い場所を選んだシーンはグッときたね。チームの絆が感じられて、次の章がますます楽しみになった🔥
#歌詞
結愛
401
シュメール
622