皆様がもう1話のワンクをよんだ前提でいきなり入ります🙏
地雷がある方、純水な方などは一度戻り
1話を確認してからでお願いします
本話の内容〜
・センシティブまでの前座(最冒頭だけ濡れ)
・🐙→歪みました
👻→病みました
◯はモブです
・血液、戦闘故のグロ
…という感じです(ざっくばらんすぎて申し訳ない💦)
くどいですが、自分は配信などを追えていなくキャラクター性が掴めていない、話し方が違う。等あるかと思いますが
修正しながら頑張るのでご容赦ください🍀
👻「なあ?」
🐙「はい?」
ーお前、鑑定士なんだろ?
俺のこと、審美できるか?
ーーーーーーーーーー
あつい。きつい。
ナカみ。全部バレてんだ…こいつに。
🐙「そんな睨まないでよ、ロウきゅん」
👻「あ゛ッ…ぅ…お゛…フーッフーッ…ん゛ぐッ…やめ…やめ゛ろッ…も…もう、」
恍惚の笑みを浮かべるこいつは、間違いなく悪夢だった。
🐙「やめろ…?…お前がさ、頼んだんだよね?」
表情が、怖い。狂愛か、怒りかわかんないけど…間違いなく湾曲しきってる。
なんだコイツ。ほしるべなのか?それとも異形?
一瞬動きが止まったが、次の言葉と同時に圧をもって再度押し付けられた。俺の最深部まで。
🐙「「俺を鑑定してくれ」…ってね」
確かに、言ってしまった。
最初に一線を越えたのも、星導の地雷を踏み抜いたのも。
俺。
快楽に溺れるには、今日は…
それにお前も
ーーーーーーーーーーーーー
冬の日。寒い日。でも、きっとあったかい日。
🐙「はぁ…わ、息が真っ白…」
かじかんだ手を擦りながら感嘆の声を漏らす。何回だって経験した、既視感のある冬でも1年もすればやっぱり久しぶりなんだ。
R’beyehの扉のをOPENに変えると、軽快に街へ歩き出す。
今日は店番もなく、久々の全休と言える。今晩も街が平和であれば予定が入る見込みもないから(他の三人に全部任せるから)身も心も軽い。
🐙「何しようかな…なんか、んー、。やること…」
俺には、記憶がない。
そして人でもない。
それでも人や周り以上に、感情を持てる。
🐙「…え、あれ?」
ふと、足元を見ると見覚えのあるピアスが落ちていることに気がついた。
よく知った匂い、よくみた色。
🐙「…小柳の…」
思わず拾い上げる。ほっといてもよかったはずなんだけれども…、やっぱり好きな匂いだからだろうか。
周りを見渡しても、あいつの気配は全くない。
少々面倒くさいが、渡すべきだろう。
🐙「…暇だし、いっか…。何処いったんかなぁ…」
手の上でひょいひょいとピアスを弄びながら、持ち主の居るであろう場所を順繰りに見に行くことにした。
🐙「ッ…!?」
その刹那、鼻腔を錆の匂いが突いた。
錆…違う、血液だ。それも…
小柳君の。
一心不乱に駆け出した、すっかり人間じゃないように見えた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
👻「……俺は」
◯「アンタさぁ…」
俺は間違いなく、小柳ロウで
魔を裂き、妖を切る冷酷な剣士。
基本めんどくさがり屋な白狼だが、裏の顔はとある暗殺集団の首領。
そういう肩書をもっていて、
ヒーローとして仲間だっている。
👻「……。お前、舐めたこと言うのも大概に…」
怒気を溢れさせて、力のかぎり怒鳴った。
下腹部が生温かく、ドロっとしたものが伝っている。
息を細切れに吐きながら、
◯「アンタさ、弱いんだよ。…居るだけで迷惑…。“価値”なんて無い。ただの使い捨ての駒」
👻「違う…。俺には、仲間…が…い、て…」
意識が遠のく。視界が反転しかけたが、気合でそれを正す。
◯「お仲間ねぇ…。仲間も、迷惑に思ってんじゃない?
自分の根城で、敵にあっけなぁくヤラれてんだからさ。」
シュッと音を立てて、犯行凶器の鋭利なナイフを俺の背後の壁の方へ投げる。直線で飛躍し、ブスリと痛々しく壁にささった。
俺はそれをなんとなく目で追ったが、すぐに視点を戻し相手を睨みつけた。
下腹部を押さえ蹲っているせいで、屈辱的に相手を見上げることになる。
👻「……お前は絶対に…他の三人が…」
◯「うわぁ…滑稽。もしかして、アンタさぁ…」
ー初めて負けた?ー
👻「っ…!」
そうだ。
これが最初の敗北だ。
相手側へ無慈悲に転がっている愛刀を見つめて、虚しくなった。
俺の視線に気づいたのか、相手はそれを拾い上げ…
◯「…これ、使い込んでんだね。つばとか…もしかして、この刺繍糸仲間からの?愛があって良いねぇ…」
なにやらのたまいながら、バキっと刀を曲げ折った。
👻「はッ…?…」
◯「そんな、絶望すんなって。ほら、おやすみ」
憎い。憎い…。なんで?
こいつも憎いし、俺のことも憎い。
弱々しく混濁した意識を手放さざるおえない自分が憎い。
一番、屈辱的な方法で俺は最期を痛めつけられた。
折れた愛刀の破片で胸部をぐっさりだ。
過去に仲間が、俺を想って…慣れない手で縫ってくれた刺繍入りのお守りも愛刀で裂かれた。
◯「死に際にもっかい言うけどさ、」
ーアンタ、価値ないよ
あぁ…その通りだ。
敵の言葉はまやかしにすぎない。でも、この時だけはそれが酷いほどの質量を持っていた。
寒い日だから、血液も滞る。
体内の温度が露出していく。
バンッと、後方で扉が開いたのがわかった。
匂いから…あぁ、ほしるべだ。
それからすぐ、前にいた憎い男の残滓が消えたのもわかった。
その速さに…俺は…。
そこで意識を失った。
ーーーーーーーーーーーーーーー
バンッ
🐙「ロウッ」
神秘的な風采の男がなにやら息せき切って、扉を強く開けた。
蛍光藍の混じった紫髪は、誰が見ても綺麗だろう。
外界からくる光が、小柳という剣士を照らし出す。紫髪の男は、剣士の酷い様子を見るなり瞳孔を縮め…鬼の様に顔を歪ませた。
美麗で端正な顔が、みるみるうちに変化していくように見える。
顔がパキリと割れた。
◯「は……?」
割れたように見える。ではない。
割れた。人間の顔が。
宇宙のように深い虚無が、その割れ目から見え隠れしていた。
そして腕……。腕が、違う。
気づけば俺は宇宙に居る。
まるで映画の場面転換みたいに、急に…。
頭上から、声のみが反響して聞こえた。必死に見上げると、パックリと開いた口…。
異形だ。
🐙「……小柳くん…小柳っ…おい、返事しろ…ロウッ」
必死に呼びかける声が響く。
俺は、意識が飛びかけていった。この一瞬で、俺は致命傷を負っていたのだ。
◯「クソがっ…この、俺…が…。小柳…」
小柳の仲間。とすれば…
もしかして、噂の異形か…?存在は知り得ないが、闇夜で名を轟かせる脅威だったはず。
でももう関係ない。
最期。
ーーーーーーーーーーーーーーー
穏やかな休日は何処へやら、瞬で根底へ堕ちた。
到着すると仲間が倒れていた。息はあるようだが、もう虫の息だ。
いつもは四人で集っているような、小柳君の根城は無残に汚されその戦闘のあとは凄まじかった。
血の匂いの中に、うっすらと厄介な薬品の匂い…。
犯人であろう半端者を、過去にない勢いで喰らうと俺はすぐに小柳君を腕に抱えた。
🐙「……小柳くん…小柳っ…おい、返事しろ…ロウッ」
こちらの身体や衣服まで血で染まるのも構わず、俺は必死になった。
いつもは喧嘩交じりに言い争う様な仲だが、こうなれば話は別だ。彼も俺も、職業柄…こういうのには慣れてるけど、話…別だ。
ビチャ…と、嫌な赤い音を立てて俺は小柳君の胸に耳をつけた。
🐙「…ッ…動いてる。ロウッ、起きろよ」
👻「…るべ…?」
閉じていた瞼から、そっと瞳が覗いた。
待ち侘びた声や色に、感情が溢れ出す。
👻「ごめんな…。迷惑かけて、、敵、やってくれたんだな」
🐙「小柳君っ…」
思わず、バッと抱きついてしまう。
👻「うおっ…い、いたいって」
🐙「あ…ご、ごめん…つい。」
小柳君の色白で綺麗な顔。それが少し歪んだ。
……でも、きっと痛みのせいじゃない。
🐙「ねえ、ロウきゅ」
👻「倒したんだな…。凄い速さで、傷も一つもつけられずに。俺のこと、助けてくれたんだな」
俺が、話を振る前に遮られた。
その声や音圧から、その言葉の一言一句が溢れ出した苦痛の具現化ということに気づくのに3秒ほどかかった。
👻「おれ、あっけなくやられちゃったよ…。弱いんだ、強くならなきゃ…いけねえんだ」
傷が広がる。冷汗、血液、煩悶…全部流れ出てる。
👻「価値、俺には無いらしい」
🐙「…ッそんなわけない。小柳くんは…」
口から出たその言葉に、反射的に否定してしまう。その瞬間に、小柳君が深手を負った瀕死の狼とは思えないほど俊敏な動きで俺に迫ってきた。
コンクリの無機質な床に、背中が当たる。
突き飛ばそうにも、相手は怪我人だ。
それに手は抑えられていて、身動きは取れない。力量の差は歴然なんだ。
なりゆきで世直しをする鑑定士と、鍛錬を積んだ剣士では。
そし武骨な剣士とは信じられないくらい綺麗な顔が、迫っていた。ポタポタと、血や汗が垂れてくる。
その辛酸を舐め続ける表情が、どうにも…。居た堪れなかった。
👻「そういう、美辞麗句ッ…聞きたくねぇんだよ…。一番…ッお前みたいな、大衆に阿った強者が……」
🐙「ロウっ…正気に、」
👻「一番さ…。嫌いだ。」
彼は正気じゃない。俺も正気じゃなくなった。
脳の奥がぐわんぐわんとこだまして、俺の本能的な部分が彼を“ちゃんとした人間”と認識していく。
その錯乱を止めなければ。
錯乱じゃないけど、錯乱じゃないけど…。
俺の免罪符を奪われた。
でも、その決壊は徐々におれの感情や行動も蝕んで…それがあたかも俺だっていう風に突き動かし始めた。
🐙「小柳君には…価値があるよ…。記憶も、なんも…全部なくした、俺よりもなッ…」
俺にも溜まるものはある。
人間じゃないっていう、確信や事実だ。
それが淵を越えた。小柳君の前で。
👻「ッ…それでもッ…お前、強いんじゃん…。」
気まずい間を開けてから、もう一度口が空く。
👻「なあ?」
🐙「……はい?」
👻「お前、鑑定士なんだろ?
俺のこと、審美できるか?」
🐙「…は?審美って…、大体…中身も観れないんだからわからな…」
唇に違和感を感じた。意外にも不快じゃない…。
小柳君の舌が俺の口をこじ開け、無意識に俺もそれに流されて小柳の口腔内を探ってしまった。
小柳君の口の中は、込み上がったらしい血みどろで鉄の味がした。
キスは甘いって、期待したんだけどな
👻「…なんでもして良い。正直に、審査して欲しいんだ。……俺の事、価値があるか確かめて欲しいんだよ…」
口が離れると、少し息が切れた。
そして消え入るような声で小柳君はそう言った。
🐙「…強引で困るなぁ…。そんな愛の告白、もっと照れてやってよ…、かわいくない」
俺はしょうがなく半笑いしながら、小柳君を見つめた。
こんなこと、必死な顔で言われるなんて思ってなかった。…でも、
🐙「ほんとに…なんでも、していいん?」
憧れのような、苦しいほどの羨望の的。
をこの手…そして忌むべき触手で好き勝手犯せるのは…。
仕方なく…とても。
悦楽でしかない。
👻「…あぁ。勿論。」
小柳は苦しさの混じった挑発的な笑みをたたえていて、その余裕でさえも潰せるのが愉しみでしかない。
この支配は、たぶん…。俺が異形だからだろう。人間として生きる…人間への湾曲した嫉妬だ。
狂気じみた艶めかしい提案。俺はそれを飲まされた。
🐙「気持ちいいね、小柳君いい感じの顔。」
👻「はっ…お前こそ、なに楽しそうにしてんだよ。変態か?」
異様な男が2人。
無機質なコンクリの上で、無機質な探り合いを始めようとしていた。
ーーーーーーーーーーーー
一旦区切りです!
👻さんも記憶等、難があるらしいし
素敵なストーリーがあるらしいのですが…
ストーリーに反映するにはあまりにも難しく断念致しました。
👻さんについて…人間ではないけれど🐙から見ると十二分に価値のある「人間」というイメージです。
🐙さんは「人間」とかに対して強い幻想や、嫉妬に苛まれて欲しいんですよね💭
語り失礼しました。
次回からはガッとセンシティブかな…
また見ていただけると嬉しいです
コメント、♡励みになります✨️
コメントや、リクエスト募集のノートの方でいつでもリクエストお待ちしております!
それでは!
長くなってすいません💦
また〜👋
コメント
2件