テラーノベル
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学園内から抜け出し噴水までネロとノアに担いで貰うことですぐに辿り着く事が出来た。
(ルイスさんと〈茨の魔女〉様の魔法はどうしよう)
モニカがそう考え込んでいる間にセレナは噴水のすぐ近くまで歩み寄っていた
「モニカ、貴方にここの結界のコードを教えます。二人の魔法は任せて。」
”任せて”、その一言でモニカにとっては信用するに値できる言葉だった。
「はいっ!」
(二人の魔法はとても強固なもの、だとしたら精霊王、被害を少なくする為には上級魔法で足止めを、それでも時間が足りないっ!)
螺炎の爆発時間まで時間はないと分かっていてもセレナにとっては被害を最小限にする思考でいっぱいだった。
「セレナ様、少し下がって下さい。」
モニカがそう発言した瞬間、何かを感じ取りセレナはすぐさま噴水から距離を取る。
「精霊王は、私が、召喚します。セレナ様はその間、精霊王による攻撃を結界で、最小限にしてください。」
精霊王の攻撃を結界で、最小限にする。言葉では簡単かもしれないがあの精霊王の攻撃を防ぐ事すら難しいというのにそれを最小限に抑えるだなんて、いくら七賢人であろうとも簡単にできる所業ではない。…普通の七賢人であれば、
「えぇ、分かったわ」
モニカが儀礼詠唱している間、セレナも短縮詠唱で結界を発動し噴水の周りの攻撃を最小限にする。
「なんで、シルヴィア様が魔法を?それに、モニカの詠唱は、!!」
「お、気付いたか?この二人はなんつうか、すげぇ魔術師なんだぜ!」
「静寂の縁より現れ出でよ。風の精霊王、シェフィールド」
美しい風魔法で茨が枯れていく。それを確認した瞬間、モニカとセレナは急いで噴水の元まで走り、〈螺炎〉の衝撃を抑える為に結界の場所を変更した。___結果、〈螺炎〉は最小限で爆発することに成功した。
「お疲れ様、モニカ。珍しく魔力が枯渇してるわね。」
「流石に、疲れ、ました」
「少し休みなさい。後は私が引き受けます。」
「あ、ありがとう、ございますぅぅぅ、」
セレナがそう発言した瞬間、ネロとノアの背筋がゾクッとするものを捉えた。
「おい、モニカやべぇのが来たぞ。おい、やる気なさ男、後頼む!」
「あ、おい!!」
ネロの発言通り、直後に膨大な魔力量を保持した者と同様魔力量が多い上級精霊が現れた。この反応は、
「あら、先程振りねルイス君」
「えぇ、そうですね。なぜか、私の結界に異変が生じておりましたので。それで、そちらのお嬢さんは?」
「殿下を狙った、馬鹿な敵…」
ルイスの片眼鏡が少々崩れると共にセレナへと目線を向けた
「私は途中で参戦した為、細かな事は知りませんよ。ですが、この者の言っている事は間違っていません。私達が寸前で阻止しましたが」
「では、直接聞くしかありませんね。リン、拘束なさい」
そう発言した瞬間に、リンがケイシーの元々拘束されていた縄の上から逃げないように追い討ちをかける、
「あの、ケイシーは、」
「精神干渉魔術で事の詳細を聞き出します。」
精神干渉魔術、それはこの国では禁句として取り扱われている魔術だ。それを使った者は重罪に問われる。だが、しかし今回ばかりは簡単に了承を得ることは不可能だろう。
「ル、ルイスさんは、第一王子派、ですよね 」
「どちらかといえば、そうですが、第二王子とクロックフォード公爵が気に入らないのですよ」
ルイス・ミラーはライオネル殿下率いる第一王子派、対して元七賢人の宝玉の魔術師エマニュエル・ダーウィンはフェリクス殿下率いる第二王子派である。
「そこにいる者は第一王子派です、下手に洗脳して第一王子派の印象が悪くなったら、」
「…おや、珍しいですね。貴女方が取引を持ちかけるとは。勝てる勝負にしか挑まないのでは?」
「だから、挑んだのよ」
「…条件があります、この者が正直に話すのであれば刑を軽くすると約束しましょう」
「…!ありがとう、ございます」
モニカはケイシーが精神干渉で苦しまなくて済むと思うと、思わず涙が出ていた。
「では、私はここで失礼致します」
「どこへ行かれるのですか?」
「もちろん、寮へ」
「この後片付けを私だけに任せるつもりですか?」
「…やれば良いんでしょ」
「えぇ、感謝致します」
「全く、噴水が粉々に〈螺炎〉を解除する為に精霊王を召喚するとは、沈黙の魔女殿も無理をなさる、先輩殿?」
「彼女だけを攻めても何も意味ないわよ、精霊王を召喚したのはモニカだけれど、本来分散されるはずだったものを一箇所に強大な力をぶつけてしまったのは私ですから、」
「はぁ、また仕掛け直さなければ」
「では、私はこのへんで」
「御協力、感謝致します」
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