テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
長時間のロケを終えた、帰りの移動車。後部座席には、宮舘涼太と向井康二が並んで座っていた。
宮舘は窓枠に頭をもたせかけ、浅い眠りに落ちそうになっていた。揺れる車内で、時折頭がガクンと落ちる。
「……ん……」
居心地が悪そうに眉を寄せる宮舘。
それを見ていた向井康二が、そっと動いた。
「…だてさん」
小声で呼びかけながら、康二は宮舘の頭を自分の肩へと優しく引き寄せた。
宮舘が薄く目を開ける。
「康二…?」
「ここ使い?窓枠じゃ痛いやろ」
いつもの「かまってちゃん」な康二ではない。
落ち着いたトーンの、優しい関西弁。
宮舘は一瞬体を起こそうとしたが、康二の手がそれを制するように、宮舘の肩をポンポンと叩いた。
「ええねん。…今日、だてさんずっと気を張って回してくれてたやん。俺、ちゃんと見てたで」
「…そう」
「せやから、今は俺に甘えて。…俺、だてさんの枕くらいにはなれるで」
康二がニカッと笑う。
その笑顔は太陽のように暖かく、そして妙に男らしい。
宮舘は張り詰めていた糸がふっと緩むのを感じた。
「…生意気だなぁ…康二は」
「えー?男前ゆうて?」
宮舘は抵抗するのをやめ、康二の少し細いけれど温かい肩に頭を預けた。
すると康二は、宮舘がずり落ちないように、そっと腰に腕を回して支えた。
さらに、もう片方の手で、宮舘の手を包み込むように握る。
「…手が冷たいなぁ。あっためたる」
「康二の手は温かいね」
「せやろ?愛が詰まっとるからな!」
康二の体温が、じんわりと宮舘に伝染していく。
普段は自分が守る側、導く側だと思っていた相手に、こうして子供のように扱われる感覚。
それが不思議と、宮舘にとっては心地よい「逃げ場」になっていた。
「…だてさん」
「ん?」
「俺な、だてさんがカッコええのも好きやけど…こうやって力抜いてる顔も、めっちゃ好きやで」
康二が宮舘の髪を、指先で優しく梳く。
「なんか…守ってあげたくなる」
「…国王を守るなんて、大それた騎士だね」
「騎士ちゃうよ。だてさんのこと大好きな、ただの男や」
康二が宮舘の額に、チュッと音を立ててキスをした。
「……っ!?」
「あはは、顔赤いで? だてさん」
「……お前、不意打ちは反則だろ……」
「油断してるだてが悪い〜。……おやすみ、りょーた」
最後にサラッと名前呼びに変えて、康二は愛おしそうに宮舘を抱きしめ直した。
直球すぎる愛と、康二特有の陽だまりのような優しさ。
その腕の中で、気高い国王はただの「愛される人」になり、深く安らかな眠りへと落ちていった。
コメント
5件
だてこじコンビ推しです😭 最高の作品をありがとうございます!
二枚目のこーじめっちゃ好きなんだよな~ かっこいい~~ 続き待ってます