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#ご本人様には関係ありません
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#ご本人様には関係ありません
お粥。
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🦍(独身)↔🍆 🐷🐱
御本人様とは関係しません。
あくまでもフィクションです。
ご了承下さい。
『罠』の続編です。
登場人物に間男が出ます。
ご注意下さい。
今回も🦍さん視点となります。
中和薬が喉が微かに動き、薬が飲み込まれていくのを固唾をのんで見守る。
……頼む……効いてくれ……!
俺は祈るような気持ちで、再びぼんさんの手を両手で包み込んだ。
部屋中が静まり返り、全員の視線がベッドの上のぼんさんに集中する。
震えながら、1筋の涙を流す貴方…
俺に助けを乞う様に、また1筋…と涙で溢ている瞳で俺を見つめる。
……ぼんさん…、ぼんさん……、ぼんさん……!
この数分が、俺にはまるで何時間にも長く感じられ、早く貴方を助けたいと心の中で叫び続けた…。
そうしている間に…少しずつぼんさんの身体の震えが少なくなっていく…。
そして…唇も桜のような淡い赤みが徐々に戻り始めた。
「あ……、う……」
掠れた声が今度ははっきりとした吐息を伴って、その唇から漏れた。
虚ろだった瞳に、いつもの…俺達の知っている優しい光が戻っていく…。
「…ド………ズ……さ……」
俺を見つめながら途切れ途切れに呟いて…、掌の中でずっと力なく遊んでいたぼんさんの指先が、微かに動いた。
次の瞬間、愛おしいその手が熱を持って、俺の手を弱々しく握り返しながら微かに微笑んだ…。
「ぼんさん!」
俺は人目を気にせず、貴方の身体を強く抱き締めた。
張り詰めていた緊張と、失うかもしれないという恐怖が、貴方の温もりを感じた瞬間…俺の目からも涙が溢れた。
『もう離さない』と貴方の背中に腕を回し、只々無事でいてくれた事への感謝を胸の中で繰り返した。
「良かった……ぼんさん。…本当に…良かった……」
耳元でそう囁くと、ぼんさんは俺の肩に弱々しく頭を預け、小さく頷いてくれた。
その愛おしい温もりが、俺の張り裂けそうだった胸を優しく満たしていく。
「ぼんさん、良かったー!!」
ネコおじが堪えきれず歓声を上げる。
「ふぅ……」
MENも安堵の笑みを浮かべて肩の力を抜いた。
ホテルスタッフは静かに涙を拭っていた。
そこに会場から駆けつけたヒカックさん達が部屋へ到着し、リビングの入口に差し掛かったところで…
「ぼんさーん、無事ですか?無事?!あっ!無事なんですね!あーー良かったぁー!」
という泣き出しそうな声で叫ぶ。
その後ろではまぐ兄さんや米ショーが『ヨッシャー!』『やったー!』と安堵の声が響き渡り、MENに駆け寄り見みんなでハイタッチをしていた。
そんな状況を嬉しそうに微笑みながら涙を流しているぼんさんを見て、俺もようやくホッと胸を撫で下ろした。
この悪夢の様な出来事を、それぞれの役割に注力を注いだみんなの協力もあって、ぼんさん救出作戦は無事成功を収めた。
「ぼんさん…、帰りましょう」
俺は腕の中にいるぼんさんを、壊れ物を扱うように優しく横抱きに抱きかかえた。
まだ完全に薬が抜けていない貴方の身体からは、微かな震えが伝わっていたが、俺の首に弱々しく回された腕からは、絶対に離さないという気持ちを込めて絡めていた様に感じた…。
その腕から伝わる温もりは、確かに俺の胸へと響いていた…。
……早く貴方を安心させたい…
俺は奴への制裁よりも、ぼんさんの心配へシフトを変える…。
「ネコおじ、MEN…後は任せていい?」
俺が声をかけると、ネコおじとMENは力強く頷いた。
「了解です。こちらの事は任せて下さい。それよりドズルさん…、ぼんさんの事…頼みます」
と安心させる様にネコおじが静かに呟く。
「あぁ…、ありがとう。後の事…宜しくね…」
ホテルスタッフが先導して寝室のドアを開け、俺達の脱出経路を確保してくれる。
リビングの床に倒れ伏したまま、苦々しい呻き声を漏らす奴の横を通り過ぎる時、俺は一瞥もくれなかった。
そんな奴よりも……今、俺の腕の中で小さな震えが止まらず、『はぁ…はぁ…』と吐息を漏らす貴方の存在だけが、気がかりだったから……。
ふと、入口に佇んでいたヒカックさん達を見つけ、頭を下げた。
「ヒカックさん、まぐ兄さん、それに米ショー、ありがとうございます。今回のみんなの協力…感謝しかないです」
「イエイエ……本当に良かったです」
ヒカックさんは目を細め、安心したように笑顔をみせた。
他のみんなも、ぼんさんの姿を見てホッとしたのか…、みんなも笑顔で頷く。
「ドズルさん、後の事は任せて下さい。ネコおじさん、MEN、俺達にも手伝わせて下さい!」
ヒカックさんが心強い返答をくれる…。
それに笑顔で頷くネコおじとMEN。
……ホント…仲間って有り難いな…。
……みんな…、ありがとう…
「すみません。宜しくお願いします」
俺はみんなを後にして、ぼんさんを横抱きのまま部屋を出た。
ホテルスタッフの誘導の元、薄暗い長い廊下を進む…。
その間もぼんさんの事が心配で…何度も、何度も、目を配っては様子を伺った。
貴方は、安心しきったように目を瞑っていたが、俺の視線に気づいた時、ふと俺の目を見つめながら微かに微笑んでくれた…。
……大丈夫ですよ…ぼんさん……
気持ちが通じたのか…、小さく頷いたように思えた。
そんな時、俺の前で先導していたホテルスタッフが…
「こちらのエレベーターに乗って下さい!」
とエレベーターのドアを開けて誘導してくれた。
俺達はすぐさまエレベーターに乗り込み、スタッフが扉が閉めた。
俺はぼんさんを落とさないように…しっかりと、だけど決して痛ませないように抱き続けた。
エレベーターが静かに下降を始める中、隣に立つホテルスタッフが、上着のポケットから一本の鍵を取り出した。
独特の金属音を立てて、操作盤の隅にある小さな鍵穴に、その鍵が差し込まれた。
『カチャリ』と重みのある音が狭い密室に響き渡り、スタッフが鍵を時計回りに捻ると、操作盤の隠されたランプが静かに点灯した。
それは…、特定の階層へ直行するための、或いは外部からの呼び出しを全て拒否して、このエレベーターを専用化し、完全にコントロールする為の管理用操作だった。
「……これで、途中の階で止まることはありません」
スタッフは鍵を差し込んだまま、前を向いて低く囁いた。
下降を示すインジケーターの数字が、ものすごい速さで減っていく。
「ドズル様……、このまま1階で降りられますと…人目につきます。それに他のスタッフに怪しまれますので…、VIP専用の出入口が地下にございますから、そこからタクシーに乗りましょう。それで宜しいですか? 」
ホテルの内部事情を知り尽くしたスタッフの冷静な進言に、俺は「分かりました、お願いします」と頷いた。
スタッフが鍵をさらに深く回すと、階数を示すインジケーターの『1』と『B1』のランプが消灯し、更に下にある一般の客の目には触れない『B2』の文字が鈍く光を放つ。
エレベーターが緩やかに減速し、到着を告げる静かな電子音が鳴った。
滑るように開いた扉の先には、普段の華やかなロビーとは打って変わった、無機質なコンクリートの壁と、薄暗い照明が続くVIP専用の地下通路が広がっていた。
「さあ、こちらです。すでに手配したタクシーが待機しております」
スタッフは周囲を素早く警戒しながら、俺たちの先頭に立って早足で歩き出す。
俺は腕の中で微かに震えるぼんさんを落とさないよう、もう一度しっかりと抱きかかえ直し、その背中を追った。
ひんやりとした地下の空気を突き抜けた先、重い防音扉が開くと、そこには一台の黒塗りのタクシーが、エンジンをかけたまま静かに息を潜めていた。
「ありがとうございました。助かりました」
ホテルスタッフに深く感謝を伝えると…、
「いえ…元はといえば、私が安請け合いをしたせいで、このような事態を招いてしまった私のミスです。大変申し訳ありませんでした…」
と深く頭を下げた。
「頭を上げて下さい。……もう終わった事なので、気になさらないでいいですよ。それより…僕の仲間の事が心配ですので…後の事、宜しくお願いします」
そう伝えると「かしこまりました」と一礼され、タクシーの運転手にコンタクトをして後部ドアが開いた。
俺はぼんさんを抱きかかえたまま黒塗りのタクシーの後部座席へと滑り込んだ。
先にぼんさんを奥に座らせ、俺が隣に座ると、 『バタン』と重厚なドアが閉まり、静寂が車内を支配する。
俺は運転手に行き先を伝え、静かに動き始めた。
ホテルスタッフは俺達が見えなくなるまで頭を下げていた…。
ホテル地下の薄暗いスロープを駆け上がると、フロントガラスの向こうに眩いばかりの街の夜景が飛び込んできた。
流れるようなヘッドライトの光、色鮮やかなネオン、そしていつもと変わらず行き交う人々……。
ついさっきまであの息詰まる客室で繰り広げられていた絶望的な光景が、まるで嘘だったかのように、車外には平穏な世界が広がっていた。
「……っ……、……ぁ……」
その景色が目に入った瞬間、ぼんさんの身体から一気に力が抜けたようで、小さく震え始めた。
本物の『外の世界』に出た事で、ようやく自分が助かったのだと実感したのだろう…。
その瞳からは、堪えきれずに大粒の涙が次から次へと溢れ出していた。
「もう大丈夫ですよ。ぼんさん…」
俺は後部座席のシートに深く身体を預けながら、 貴方の肩にそっと手を回し、包み込むように抱きしめる。
貴方は俺の肩口に顔を埋め、声を押し殺しながら、ただひたすらに涙を流し続けていた。
もう一方の手で、ぼんさんの左手を握り締めた。
手からは、まだ微かな恐怖心からの震えが伝わってくるが…、その掌は確かに俺の体温を吸い上げて、少しずつ温かさを取り戻していく。
その間もタクシーは夜の幹線道路を滑るように進んでいった。
窓の外を流れるビル群の明かりが、貴方の濡れた睫毛を、そして俺たちの影を代わる代わるに照らしては後ろへと去っていく。
腕の中で震えるこの愛おしい貴方を、ただ1秒でも長く、安心させるように抱きしめ続けることだけに注力した。
街の賑やかな喧騒が少しずつ遠ざかり、見慣れた景色へと移り変わっていく。
暗い夜の底を駆ける車内で、俺達は互いの熱を確かめ合うように、静かに寄り添い続けた……。
コメント
9件
すきです!!!!
うぅぅ😭感動しました
わぁー!👏👏👏👏👏☺️✨✨めちゃくちゃ良きです!!✨大変だったけど、最後にはとても温かい気持ちになりました...(;ω;)✨好きです☺️✨✨