テラーノベル
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この作品はフィクションです。実在の人物や団体などとは一切関係ありません
久々に超短編集を書きたくなりまして
今回は
ふかさく
めめらう
なべいわ
です。あみだで決めたらまたすげえ組み合わせになりましたなあ。なべいわて、ムズすぎるやろ
地雷CPあるよって方は自衛お願いします
ペア名左側→「」
ペア名右側→『』
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ふかさく
深澤side
「…な、なんて格好してんだお前、」
『え?あ、おかえり~』
揚げ物するときも裸エプロン、とかって話は前々から聞いていたけれどいざ目の前にすると中々刺激が凄い。何揚げてんのか知らないけどめっちゃ良い匂いと音がしてる。けど、それ以上に佐久間の格好が気になって仕方ない。いやあの、えっちですよね普通に
「え、あのさぁ、なんで急に裸エプロンとか…」
『んー?俺料理するときは基本これだけど』
「いや初めて見たんだけど…わら」
不意に彼はコンロの火を消して揚げ物を取り出し始める。今夜は春巻きだったみたい。てかいつもなら何してても玄関まで走ってきてくれるのに今日はそれがなかった。なんでだろう、全然振り向かないから視線も全く合わないし…
『…なんでこの姿、わざわざ見せたと思う?』
「え、態と見せてんの?」
『そりゃそーだろ、』
突然彼がくるりと振り返った。帰ってきて初めて目が合うと、ほんのり頬を染めて珍しく小声で不貞腐れたように言葉を投げてきた
『…気付けよバカ、こんな格好の彼女前にしてやることなんか1コしかねえだろ』
「え、…ぇ、?え、そういうこと?いいの?」
確かに最近忙しかったもんなぁ、にしてもやることが可愛い。据え膳食わぬは男の恥って言うし、そのお誘い乗らせてもらおうじゃないか。まあ、そんな言葉無くても乗るんだけど
『いいからやってんじゃん、ほら。ね?』
彼の腰にあった蝶々は、俺の手によってほどかれた
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めめらう
目黒side
「…あ、懐かしい笑」
『んー?何みてんの?』
とある動画サイトを見ていると過去の俺たちが出ていたテレビ番組の切りぬきが流れてきた。なんというか、みんな若いなぁ
『えー俺未成年じゃん笑』
「これみんな20代のときじゃない?若いね」
『若すぎる、初々しい』
二人で見ていると画面の中の俺たちはこれまた懐かしいトークをしていた。キスの仕方がわからないから教えてくれ、とかなんとか言いに来た話。このときと比べるとラウールもかなり大人になったよなぁ、と思う
『うわこれ…』
「ホテルでキスの練習したやつね、あのクッション見立ててなんちゃら~ってやつ笑」
『もうこんな悩み無いけどね、大人になったから』
大人になった、と自ら発した彼に意地悪をしてみようかと。にやりと笑いながら挑発するように彼に声をかける
「…大人なんだ?」
『そりゃもちろん、だってもうお酒飲めるし吸わないけどタバコだって吸える』
「確かに年齢は大人だね」
『中身も十分大人だわ』
「…じゃあ今さ、ここでキスしてよ」
『今?めめに?』
「うん。できるよね、大人なんだから」
『…ぁー…そういうこと、笑 いいよのってあげる、大人だから』
大人だから、と繰り返して俺の膝に乗り彼の唇が俺の唇を塞ぐ。いつもキスするのは俺からだから緊張しているのか、ぎこちなく彼の舌が俺の唇をなぞってくる。口を開けて彼の侵入を赦すと微かに水音がたち始めた
「ん、…っふは、顔真っ赤じゃん笑」
『ダメだこれ、恥ずすぎる笑』
あの頃よりも口付けは数段上手くなっているのに、まだ初心な反応。年相応というより、やっぱり年下の子ども感は否めない
「まだまだ子どもだね」
『いーやおとなですぅ、…なりきれては、無いのかもだけど』
「…じゃあ大人にしてあげよっか」
『…えっ、え、ちょ、めめ?』
こっちの方は俺が育ててあげなきゃな。背丈の割に細い腰を引き寄せて今度は俺から口付けを贈った
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なべいわ
渡辺side
いつからか鳴り続けている、パチン、パチンと規則的に繰り返される硬い音が耳障りで、何をしているのかと問いかけた
「…、?照何してんの?」
『ん?風呂上がって爪切ってる』
なるほど、爪切ってる音だったのか。今はネイルとかしてないし俺も爪伸びてきたから切ろうかなぁなんて考えていると、切り終えた彼が此方へ歩いてきた
『ん、』
「え?」
『使わないの?』
「え、いや別に…」
なんで拒否ったのか自分でも謎、いや今切ろうとしてたじゃん。持ってきてくれたじゃん、なんで誤魔化した?笑
『ふーん、そっか』
「え、何?」
『いや、何でも』
そう言って隣にドカッと座りスマホを弄り始めた。なんなんだよ。数十分後、また彼が爪切りを手に取ったから嘘だろと思って彼の方を見ると何故か空いている方の手を差し出してきていた
『手、出して』
「は?」
『俺が切ってあげようかなって』
舐められてる?飛行機のチケット取れないことはあっても流石に爪は自分で切れる。髪のセットくらいまでなら出来るくらい自分のことは自分で出来るし。失礼だなコイツ
「…え、いや何で?笑 自分で切れるわ爪くらい」
『いいから』
半ば強引に俺の手は彼の手の中へ。パチン、とあの音が手元で鳴り始める
『…俺痛いの嫌いなんだよね』
「…へ?」
『…そういう誘い文句、得意じゃないから。これで察してくれない?』
左手の中指の爪は両サイドの2本より少し短くなっていた
コメント
5件
すごい!なんかほんとにこのメンバーならこういう誘い方してそう!って共感した✨✨
最後のやつの意味が…わからないが言いにくい気がする… いや、最高ですね。 ふっかの解くのところが、想像できちゃって、なんか、ね、はい。 好きです。