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創作ボカロ小説2
本日の曲はピノキオピーさんの「T氏の話を信じるな」です
是非最後までご覧下さい
注意 この創作小説にはチャットGPTを使用してます
見たくない人はここで見るのをやめてください
それでもいい方はどうぞ
小説:『T氏の話を信じるな』
教室の隅、誰も近づかない古いロッカーの前に、
“あの人” は毎日立っている。
名前はT氏。
学年もクラスも違うらしいのに、気づけばどこにでも現れて、
そして妙に楽しそうに、奇妙な話をしてくる。
「ねぇ、知ってる? この学校には”裏の時間割”があってね。
そこに名前が載った生徒は、夜の校舎に呼ばれるんだよ」
そんなわけない、と笑い飛ばせばよかった。
でも、T氏の目は、笑っていなかった。
ある日の放課後、机の中に一枚の紙が落ちていた。
《裏・時間割 22:00 理科室》
差出人の名前はない。
けれど、紙の端には見覚えのある手書きの“T”だけが書かれていた。
「まさか、本当にあるの?」
冗談だと思いつつも、胸がざわつく。
T氏の話は馬鹿げているのに…なぜか妙に信じたくなってしまう“何か”があった。
その夜、私は校舎に向かった。
真夜中の理科室は、昼とは違う匂いがした。
薬品と埃、そして何か甘い香り。
誰もいないはずなのに、奥の実験台だけ灯りがともっている。
そしてその光の中に、彼は立っていた。
「来たね。やっぱり君は、好奇心が強い」
T氏は微笑む。その笑顔は、怖いほど静かだった。
「裏の時間割って、本当にあるの?」
問うと、T氏は肩をすくめた。
「信じた? 僕の話を?」
その瞬間、理科室の扉が“ガチャン”と音を立てて閉まった。
T氏は歩きながら、黒板にチョークで奇妙な図形を描いた。
「人はね、信じたくなるんだよ。
自分だけが“特別な秘密”を教えてもらったって錯覚するから」
ガリ、ガリ、とチョークの音が響く。
「でも、僕の話を信じた人はね、みんなここに来るんだ。
そして…“僕の話を信じたことを後悔する”」
背筋が冷えた。
逃げようとするが、扉は開かない。
「君は聞いたよね? 『T氏の話を信じるな』って」
「……誰から?」
T氏は微笑み、黒板に描いた図形の真ん中を指した。
そこには、かすれた文字でこう書かれていた。
《前に来た誰かの忠告》
私は言葉を失う。
T氏は静かに歩み寄ってくる。
「さあ、君も書くんだ。“君からの忠告”をね。
次にここに来る誰かへ」
黒板のチョークが床に転がる。
やばい―――。
心臓が跳ね、私はロッカーにつまずきながら後ろに下がった。
次の瞬間、理科室の窓が風で“カタン”と開いた。
私はその隙に窓を越えて、必死で外に飛び出した。
後ろから、T氏の声が追いかけてくる。
「覚えておきなよ!
“本当のこと”ほど、信じてもらえないものなんだ!」
次の日。
学校に行っても、T氏の姿はどこにもない。
あれが夢だったのか、それとも―――。
ただひとつだけ変わっていたものがある。
教室の黒板の端、誰も触らない場所に
白いチョークで、細い字が書かれていた。
《T氏の話を信じるな》
それは、昨夜の出来事が“現実”だった証拠だった。
私は震える手で、その文字を見つめた。
これが、次の誰かへの忠告なんだ。
これでT氏の話を信じるなは終わりです
リクエスト曲あればコメントしてください
それではまた次回お会いしましょう
次回かいりきベアㆍMARETUにより「失敗作少女」