ドズルさんに一緒に住もうと言われ数ヶ月が過ぎた。迷惑だろうにドズルさんは俺にとても優しかった。
「おんりー、何か欲しい物ある?」
「え、いや、大丈夫ですよ。逆にドズルさんは欲しい物ないんですか?」
「ん~、欲しい物じゃないけどおんりーと遊びに行きたいな!」とドズルさんが微笑む。
俺はドズルさんの笑った顔が好きだ。俺の冷えきった心を温めてくれるような気がする。
「そんな事で良いんですか?」
もっと良いお願いしても良いのに。例えば百万円稼いでこいとかw
「そんな事じゃないよ!!僕はおんりーと遊びに行けたら嬉しいな~」
…なんだよそれ。ずるい…。そんな事されたら好きになるに決まってんじゃん。
俺の心はだんだんとドズルさんに惹かれていっていた。頼りがいのある広い背中。悪いと思ったら過ぎた事でも振り返って謝ってくれる誠実さ。優しい人柄。ねぇ、ドズルさん。好きだよ。優しくてかっこいい、そんな貴方が好き。
「じゃあ、遊びに行きますか…?」
「うんっ!やったぁ!」
きっといつか貴方の隣には素敵な人が現れるだろう。だって貴方が選んだ人だもの。俺はきっとそんなドズルさんを見たら苦しくて素直にお祝い出来ないや。ねぇ、ドズルさん。俺に一回だけチャンスを頂戴。貴方に精一杯の感謝と愛を伝えるから。
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