TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する



【七瀬リオ番組出演用 アンケート】



好きなもの ケーキ



嫌いなもの コーヒー



好きな動物 小さい犬



嫌いな動物 大きい犬



好きな季節 春



嫌いな季節 冬



好きなタイプ 私を大切にしてくれる人



デートで行きたい場所 海



デートでしたいこと 花火



興味があること ファッション



オフにすること 雑誌、映画を見る




番組に出るための、事前アンケート。


答えたのは、全部あたしのマネージャー。


真実のかけらもない、おもしろ味のない答え。


だけど、それが七瀬リオの真実。


全てが、嘘だらけの、リオの真実。


まるで、モデルケースみたいな、可もなく不可もない、10代のフツーの女の子。


アイドルのリオは、あくまでとっつきやすいごくありふれた性格でなくてはならず、


あたしがもともと持ち合わせてたような、気の強さやを通そうとするエゴとかは、まったく必要のないものだった。


……くだらない。


そう頭では思いながらも、あたしはアンケートを見ながら聞いてくる番組の司会者に、なんでも笑顔で答えた。


「リオちゃんは、ケーキが好きってあるけど、どんなケーキが好きなの?」



「ショートケーキです。生クリームに乗ってるイチゴがおいしくて大好きだから」



「そう、じゃあコーヒーが嫌いなのは、どうして?」



「飲めないんです。苦くて。缶コーヒーも、飲めなくて」



「かわいいねぇ。それで、この小さい犬が好きで、大きい犬が嫌いっていうのは、どういうことなの?」



「小さい犬は、すごくかわいくて大好きで。チワワとか、トイプードルとか。でも、大きくなっちゃう犬は、こわくて。ラブラドールとかも、近づいてこられるとダメかもしれないです」



「そうなんだ。確かに、大きい犬は、リオちゃんならこわいかもしれないよねぇ」



「…はい、ちょっとこわいです…」



「そっか〜それで、デートでは、海に行きたいの?」



「はい、海で花火がしたいなって」



「かわいいなぁ。ホント、リオちゃんはかわいくていいよねぇ。この頃の16歳とかはいけ好かなくて、全然かわいくなかったりもするからね。リオちゃんは、10代の女の子のカガミだね」



そんな言葉で、終始デレデレしっぱなしだった男性司会者は、番組を締めくくった──。



10代の女の子のカガミか……誰なんだろうね、あたしってホントに。



「REAL」あるアイドルの光と影の告白

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

47

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚