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こんな誰だかわかんないようなの、あたしなんかじゃない。


全然信じられない。七瀬リオが。


七瀬リオである、あたしが。


自分自身が──。


あたしはもう、七瀬リオでなんか、いたくなかった。


自分の中にいるリオが、気もちが悪くて悪くてしょうがなかった。


七瀬リオがいる限り、本当のあたしはなんにもまともにできない。


リオなんて、捨てたいよ。


何をするにも、リオが付きまとって。


あたしは、自分の歌いたい歌さえ、歌えない。


この歌が、七瀬リオのイメージには合ってるからって。


歌いたくもない歌を、ステージで何曲も歌わされてるあたしは、


ただインプットされた歌を垂れ流すだけの、マシンにしか過ぎないようにさえ思えた。


いつだってこんな精神状態だから、ツアーが近づくと、あたしはよけいに憂うつになる。


ステージでなんて、歌いたくない。


何時間も、ファンの前で七瀬リオであり続けることが、たまらなく嫌になる。


ツアーの日程が決まりスケジュールが上がってくると、見なくちゃいけないという義務感から、あたしはそれを壁に貼って、


だけど貼って眺めてるうちに、無性にイライラしてきて……。


あたしは取り出したカッターで、


スケジュール表を、めちゃくちゃに切り刻んだ。


「REAL」あるアイドルの光と影の告白

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