第47話 「冷たい瞳の奥」
杉崎史花の高校時代の素行は、あまりよくなかった。
体調不良ということにして、時折学校を休んでいたが、実際は違う。
大人しく学校に通っているだけでは出会えないような人と会い、お茶をしたり、カラオケに行ったり、ゲームセンターにいったり、映画に行ったり。
平日に暇を持て余している大人や、講義がない大学生を相手に、色んな話を聞いた。
いいことばかりではなかったが――「いい子ちゃん」だと経験できないことも、色々経験した。
それでも、史花も所詮はただの女子高生。
「周りと違う、すごいことをしている」と思ってしまえば――周りをバカにしたり、見下したりしてしまうもので。
「ねぇね、4組の子の話聞いた?」
「なになに?」
つまらない噂話。
「1組の女子ってレベル低いよなー。よかったー、俺1組じゃなくて」
「レベル低い女子に囲まれてちゃ空気悪いもんなー」
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