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「何なのあいつ！！ムカつくからって折角彼氏を奪ってあげたっていうのにさー…」
この私、里奈は最近何もうまく行ってなかった。一軍から外れたり傘を忘れて濡れて帰ったり彼氏と別れたり…と、全て何事もうまく行ってなかった。だから沙美の彼氏を奪ってあげたっていうのに…
「またイケメンな彼氏が出来てよぉ…チッ、マジ最悪。てか、私と沙美が仲悪くなったのっていつだっけ…？」
◇ ◇ ◇ ◇
時は遡り幼稚園の頃。私達は同じクラスで先生も認める程仲が良かった。
「ねえねえ沙美ちゃーん！」
「ん？どうしたの？里奈ちゃん！」
「これあげる！」
「なあにそれ？」
「トカゲだよ！」
「ギャーーーー！！！」
って感じでいつも私がイタズラしてた。でも仲は悪くなかった。でもある日。
「ねぇ、これ沙美のだよ！」
新しい最新型キッズケータイで揉めたんだっけ
「え、でもこれは私が気に入った。だから里奈の！」
「違ーう！沙美のパパが買ってくれた奴！」
◇ ◇ ◇ ◇
結局仲直り出来なくて小学生が来てしまった。小学生は学校が違った。でも中学生で同じになったけれど沙美はすっかり忘れてた。
「確かにちょっとした意地悪だよね…明日謝ろう」
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