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初めて自分で小説を書いてみました
下手ですが温かい目で見てくれれば助かります
ある日曜日の朝、カーテンの隙間から差す光で私は目を覚ました。
重たい体を持ち上げ伸びをする。
カーテンを開け1日が始まったのを感じる。
「しかし、朝食の準備をしていなかったな…」
独り言が誰もいない寝室に響く。
そう、誰もいないのだ。私は今25歳、両親の元を離れて3年。
なんとか慣れつつ、物足りない日常。しかし自由な社会人生活。
パンをトーストしながらジャムを用意する。もう少しでなくなりそうだ。
トーストしたパンにバターと大好きな苺ジャムをたっぷり塗る。
いつもと変わらない朝食、大きな一口ですぐに食べ終わってしまった。
もう食べ終わってしまったことにがっかりしながらも冷蔵庫の中身を確認した。
具材が少なくなってきた。そろそろスーパーに食材を買い足しに行かなければならない。
身支度を済ませ、お気に入りのキャップを被る。
近所のスーパーには色んな物が売ってある。魚に野菜にいろんな種類がある肉、必要なものはなんでも揃う。
なかなかに住みやすい場所に満足している。
スーパーに着いたらまずお目当てのジャムを探しにいく。
ついでに新しい歯磨きも新調しようか。
ふと、本屋の方に目がいってしまった。本はもう何年も読んでいない。
最後に読んだのはいつだろうか?中学生の頃に友達に勧められた時以来かもしれない。
思わず立ち寄ってしまった。
久しぶりに手に取る本はずっしりとしていて、心なしかなんだか重かった。
本の裏表紙に書いてあるあらすじを試しに読んでみた。
『本の中に閉じ込められたアルルとクルルは元の世界に戻るために…………』
なぜだかわからないが内容に惹かれた。気がついたらその本を持ってレジに向かっていた。
「買ってしまった…」
何も考えずに買ってしまったため少々罪悪感は残るがたまにはいいかもしれない。
手には何冊かの本をレジ袋に入れて持っている。どれもこれも分厚い小説ばかりだ。
気がつくと夕方になっていた。空が黄金色に輝いていて綺麗だ。
窓越しに聞こえる鐘の音色は五時を示していた。
1日が終わりに近づいているのに憂鬱を感じながらも読み進んでいた 小説の表紙をじっと見つめてみた。表紙に載っている女性は幼くも魅惑の色気を感じた。 どこか儚くて不安な表情をしていた。
この本は読んでいくうちに吸い込まれそうになる。本に吸い込まれるってなんだよ…、そう自分で思いながらページを捲る。
とうとう本の内容も山場を迎える。クライマックスに身を潜め、捲るごとに鼓動が速くなる。
こんなにドキドキするのは久しぶりかもしれない。
読み終わってしまった…。
終わった後の喪失感と興奮を抑えきれずに当たりを見回す。
この本には続きがあるみたいだ。またあの本屋に立ち寄ってみようかな。
一気読みとはなんとも罪深いものだ。こんなにも気になるなんてどうかしてる。
外を見るとすっかり暗くなっていた。街灯が当たり一面を照らしている。
やっとのことで立ち上がり、夕飯の用意をする。
夕飯は何にしよう。決めていなかった過去の自分を少々恨みながらキッチンに踏みよった。
「ご馳走様でした」
もうこんな時間…時計の針は八時を指していた。
そろそろ風呂が沸く頃かな。風呂の支度をしつつ夕飯の後片付けは後回しにした。
「…ふぅ…」
やはりゆっくり浸かる風呂は気持ちいものだ。最近は仕事で忙しく、浸かる時間があまりなかった。こうしてしているのも悪くない。
今日は気分転換にバスボムを入れてみたのだが、シュワシュワと音を立て心地よい。
風呂を上がったら明日の出勤の準備でもしようか。
今週は確か出張があった。それの準備も近々しなければならない。
久々の長風呂を楽しんでいたら意識が朦朧としてきた。のぼせてきたか。
風呂から上がり、水が滴る髪を乾いたタオルで拭く。
冷蔵庫からは事前に冷やしておいた水を取り出し、喉を潤した。
時計を見るととっくに九時半になっていた。流石に湯に浸かりすぎたかもしれない。
明日の支度をして、今日の出来事を日記に書く。いつも寝る前にこうして1日の出来事を書いている。2年前からずっと始めていることだ。
視界がぼやけて書いていた手が止まる。眠気に襲われそうだ。
ノートを閉じ、ランプを消す。
心の中は寝たい気持ちでいっぱいだった。
今日も1日が終わった。私はそっと目を閉じた。